女性の薄毛に良いとされているイソフラボンの摂取が多いと認知症の危険があるようです。

女性のホルモンバランスの乱れ、または更年期により脱毛や薄毛になる女性は多いようですが、色々なブログや記事にはイソフラボンの摂取が良いとされていますが、実はイソフラボンの摂取が多いと認知症のリスクもあるようです。
今回はイソフラボンの摂取に関しての安全性について解説していきます。

イソフラボンとは色々なタイプがあります。

イソフラボンも構造の違いによって「ダイゼイン」「ゲニステイン」「グリシテイン」に分かれ、それぞれエストロゲン受容体との親和性が異なるため、エストロゲン様作用に違いがあります。

この3種類のうちエストロゲン様作用が最も強いのが「ゲニステイン」で、効果をすぐに実感できる半面エストロゲン様作用が強すぎるため、副作用の心配があります。

満岡内科、循環器クリニックより引用

イソフラボンの摂取で認知症リスクがあるようです。

イソフラボンに関して国立がん研究センターによる報告です。
「イソフラボンの摂取が多いと認知機能障害リスクが高まる」と国立がん研究センターが報告

国立がん研究センターがん対策研究所予防関連プロジェクトの研究グループ報告したものです。
調査の対象になったのは、1990年に長野県佐久保健所管内に在住していた男女のうち1995年と2000年に実施した食物摂取頻度調査票に回答した、うつの既往がなく2014~2015年におこなった「こころの検診」にも参加した1036人です。

対象者はイソフラボン、大豆製品全体、豆腐、味噌、納豆、発酵性大豆食品の摂取量の平均値を算出し、摂取量の多さで4つのグループに分類されました。
今回の研究では、イソフラボンの主な種類であるゲニステインとダイゼンの間で高い相関が認められたことから、ゲニステイン摂取量をイソフラボン摂取量の代替として用いています。
研究では、記憶やそのほかの認知機能に関する4つの検査と医師の判定により、軽度認知障害(MCI)が346例、認知症が46例と、併せて392例が認知機能障害と診断されました。
解析の結果、イソフラボンの摂取量が多い群ほど認知機能障害のリスクは上昇したということです。
一方で、大豆製品の摂取量、豆腐、味噌、納豆、発酵性大豆食品の摂取量については、認知機能障害との関連は認められませんでした。

Medical DOC イソフラボンの摂取が多いと認知機能障害リスクが高まる」と国立がん研究センターが報告より引用

イソフラボン摂取で使われるゲニステインとは?

先程の国立がん研究センターからの報告記事を引用させていただきましたが、イソフラボン摂取のゲニステインが気になりました。

ゲニステインとは? 更年期女性にもうれしい働きを分かりやすく解説
大豆イソフラボンの一種であるゲニステインは、女性ホルモンに似た働き「女性ホルモン様作用」を持つ成分でゲニステインは女性ホルモンであるエストロゲンとは異なる物質ですが、エストロゲンと非常に構造が似ているのでよく用いられるようです。

キッコーマン輝きプロジェクト 更年期に採りたい成分より引用

ゲニステインはAmazonなどで海外サプリメントとして購入可能なようですが副作用のリスクもあるようです。

イソフラボン摂取量が多い女性の肝がんリスクは高いという研究結果も!

イソフラボンの摂取量が多いと肝がんのリスクも上がるという研究記事がありました。

男女約2万人のうち、12年の追跡期間中、101人(男性69人、女性32人)が肝がんと診断されました。アンケートから計算されたイソフラボン・大豆製品摂取量によって、3つのグループに分けて、最も少ないグループに比べ、その他のグループで肝がんのリスクが何倍になるかを調べました。
イソフラボン・大豆摂取量と肝がんの発生リスクに関連はみられませんでしたが、女性では、イソフラボン摂取量の最も多いグループの肝がんリスクは、ゲニステインで約3倍、ダイゼインで約4倍でした。

 キッコーマン輝きプロジェクト 更年期に採りたい成分より引用

サプリメントでのイソフラボン摂取は大量に摂取するのではなく、過剰な摂取はどのような食材やサプリメントでも体には悪い影響を与える可能性があるのできちんとした適量を守りましょう。過剰な服用は避けましょう。

普段の食生活での大豆摂取では認知症リスクは関連されないようですので安心です。

日本人の食生活に欠かせない大豆の摂取は毎日、誰しもが口にしますので心配になりましたが、認知症リスクやガンのリスクも関連がないとなればお味噌汁や納豆や豆腐は髪の育毛の為にもすすんで摂取しましょう。

特に発酵食品である納豆は髪にも身体内部の健康にも納豆は栄養バランスが良く、非常に大切な食材になります。
必須アミノ酸というたんぱく質の成分が、バランスよく含まれている状態のことです。体内では作り出せないため、食品からの摂取が必要になります。
このアミノ酸のバランスの評価を「アミノ酸スコア」といいます。納豆はアミノ酸スコアが満点に近い商品です。
髪にはこの必須アミノ酸がなくてはならない関係で必須アミノ酸は髪を作る素となります。
特に必須アミノ酸のL-リジンは女性の抜け毛や薄毛に必要なだけでなく、男性の薄毛治療や育毛に適しているとされL-リジンはサプリメントとして多くの髪の悩みを持つ人から人気です。

必須アミノ酸とは?より参照

他にも納豆に含まれるビタミンBは大豆の約5倍含まれています。その他、歯や骨などを作り体内バランスを整える「ミネラル」など多くの栄養素が含まれています。中でも「ビタミンK」が豊富なのが特徴で、カルシウムを骨に吸着させる助けをしてくれます。

Yahooニュース 納豆がもたらす健康効果を管理栄養士が解説 おすすめの摂取方法は?(Medical DOC)より引用

大豆食品の食べ過ぎはNG!バランスにのよい食生活が抜け毛ストップの1番の近道。


植物性タンパク質やミネラル類が豊富に摂取でき、なおかつ脂質が少ない、本来日本人 に適した食である「和食」を中心とした献立を考えるようにしてみましょう。
和食特有の昆布だしや鰹だし等の出汁類をしっかり取ると、醬油・味噌・塩等の使用量を控えやすくなるのでおすすめです。
また、味噌汁や漬物、納豆などの発酵食も腸の働きを活発にさせます。
そして味噌や納豆の大豆は髪の育毛に効果のあるイソフラボンが豊富です。
大豆イソフラボンは薄毛、抜け毛に効果的で、特に女性の髪の量を左右する女性ホルモンであるエストロゲンを減らさないようにする効果があります。

豆乳なども効果的です。サバなどの焼き魚には血液サラサラ効果のEPAなどが多く含まれています。
こうして見ると、タンパク質、ビタミン、亜鉛、ミネラルなどを、高カロリーでなくバ ランス良く取れる〝温泉宿で出される朝食〟の献立は、理にかなった日本人に適した育毛食ですので欧米化した食生活よりも日本人はまだまだ和食中心のバランスのよい食生活が抜け毛を減らして薄毛に悩まなくなる生活を送れます。