エナジードリンクを飲むと薄毛になるのか?

エナジードリンクが抜け毛を増やす原因となることがわかったようです。
最新の研究によると、炭酸飲料やスポーツドリンクを頻繁に飲む男性は、毛包に関する問題を抱える可能性が30%上がるといいます。
先日のネットニュースで大きな話題となりました。
本当にエナジードリンクを飲みすぎで薄毛になるのでしょうか?
詳しく解説していきます。

Nutrients誌に掲載された北京の清華大学の研究によると、1日2本以上の甘味飲料を飲む人は全く飲まない人よりも抜け毛を経験する確率が42%高くなることがわかったそうです。
髪の量を保つ秘訣としては健康的な食生活が重要な役割を果たすと言われており、皮膚科医のシャロン・ウォン氏はザ・サン紙にこう話す。
「毛包細胞は体の中で2番目に速く分裂する細胞で、バランスの取れた健康的な食事からの全ての栄養素が必要となります」
「高たんぱく質、良質の炭水化物と脂肪、ビタミン、ミネラルなどですが、髪に効果のあるスーパーフードはありません」
「髪は生存することにおいて必要不可欠ではなく、身体は栄養を髪の成長のために優先したりはしません」「栄養不足と過度な食事制限が髪が細く抜けやすくなる一般的な要因です」

Yahooニュースより引用

男性だけでなく、女性の薄毛にも栄養不足は薄毛の原因にもなります。

エナジードリンクを頻繁に飲んだり、サプリメントで栄養補給や体力を出そうとすることが多いそうです。
エナジードリンクやサプリメントだけでエネルギーを生み出そうというのは大きな間違いです。まず、エナジードリンクにはカフェインが多く含まれており、エナジードリンクの飲み過ぎによるカフェイン中毒の問題もあります。

カフェイン中毒といっても楽観的に考えていると危険です。


カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります
このため、食品からのカフェインの摂取に関しては、国際機関などにおいて注意喚起等がなされています。

 厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取によるQ&Aより引用

カフェイン中毒により神経が過敏になると交感神経と副交感神経神経のバランスが崩れてしまいます。

一般的に副交感神経より交感神経が上まわってしまうと心拍数が上がり、イライラ感が高まり、血管も収縮する事から血流も悪くなり頭皮や毛根への栄養補給が充分に行えない事から抜け毛や薄毛を引き起こしやすくなります。
また、交感神経が優位になると抜け毛は止まらない状態が続きやすいので常に気分的に落ち着かなく神経質になりがちとなります。

交感神経と副交感神経のバランスは意外にも重要になりますのでバランスを保つにもカフェインの過剰摂取は避けましょう。

カフェインの過剰摂取は長期的な副作用もあるようなので注意

カフェインは、神経を鎮静させる作用を持つアデノシンという物質と化学構造が似ており、ヒトの体内においてアデノシンが作用を発揮するために結合しなければならない場所(受容体)に結合します。その結果、アデノシンが受容体に結合できなくなることで、その働きが阻害され、神経を興奮させます。

カフェインを過剰に摂取し、中枢神経系が過剰に刺激されると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こります。消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することもあります。

長期的な作用としては、人によってはカフェインの摂取によって高血圧リスクが高くなる可能性があること、妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性が報告されています。 

農林水産省 カフェインの過剰摂取についてより引用

エナジードリンク2本で1日のカフェイン摂取量は限界という事を覚えておきましょう。

国内で販売しているエナジードリンク1本のカフェイン含有量は100~200mg程度ですが、中には、1缶(200mL)あたり680mgのカフェインを含んでいるものがあり、これは通常のコーヒー(200mLあたり80mg)の8倍にあたる量になるようですので過剰飲用は避けましょう。

保険指導リソースガイドより

糖尿病のリスクもあり糖化体質になると抜け毛や薄毛を誘発する原因にもなります。

1日1本エナドリ飲んだら1年で“ドクターストップ” というYahooニュースの記事もありましたので引用させていただきます。

エナジードリンクは少量でも少なくとも血糖に対する悪影響があるので、糖尿病の方は飲まない方が良いようで、また糖尿病でなくても、血糖値が上がりやすくなったりするので好ましいものではないようです。

どうしても飲まなければいけない事情があっても、一週間に1本以下の方が良いようです。

1日1本エナドリ飲んだら1年で“ドクターストップ” SNSの話題投稿、医師に危険性と適切な摂取量を聞くというyahooより引用

またエナジードリンクの過剰摂取により糖化体質になると抜け毛を引き起こしやすいのは何故でしょうか?

「糖化」→「薄毛」の原因になります。

糖化 = 薄毛、 薄毛予備軍

さて、これはなぜでしょう? 「糖化」と聞くと、 何やらあまり良い意味の言葉には聞こえないと思 う方も多いでしょう。
糖化とは、体内のタンパク質と余分な糖が結びつき、老化の原因となる物質を生成してしまうことを言います
最近では、これが頭皮の老化にも大きく影響を与えていることがわかっています。

図をご覧ください。

 

食パンは加熱により糖とタンパク質が結合し、焦げて硬くなります。皮膚や頭皮にも、糖化により同様のことが起こります。
糖が血流に乗って体内のタンパ ク質と結びつくと変性、劣化して老化物質AGEs(終末糖化産物)という物質になりま す。
これがタンパク質に糖がくっつき劣化する「糖化」反応で、体中で炎症を起こし、いわゆる「老化」を促進する原因物質とされています。

それが老化の元、薄毛の原因になります。糖化は育毛の敵なのです。
普段から糖質の高い食べ物や飲み物を取りすぎていると、この「糖化」体質になります。

糖化体質になると必ず酸化作用が起こるので、肌や頭皮や血管への悪影響が大きいのです。いわゆる老化です。
血管の糖化は血管にダメージを与えてしまい頭皮の毛細血管を途切れさせてしまいます。
途切れた血管から先には栄養分が行き渡らなくなります。

栄養分を運ぶ血液は頭皮の毛細血管には体の主要な部分を巡った最後に行き着くので、糖化によって血管が途切れていればそこでストップしてしまうことになります。
その結果、栄養分という燃料が頭皮全体に行き渡らない状態になり、髪を作る全ての機能に悪影響が出て髪は育ちにくくなりますし、それが原因となり抜け毛を引き起こします。

糖化によって酸化した体質から、抗酸化に体質を戻さなくてはなりません。

エナジードリンクを飲んではいけないという事ではありませんが、1日に何本もエナジードリンクを飲用するのは避けましょう。
普段の食生活を見直して糖質の高い食生活を控えましょう。