豆乳が育毛に効果的なのは本当か?

豆乳はイソフラボンが豊富に含まれている事で注目されています。
イソフラボンは、大豆製品に多く含まれる栄養素で、AGA(男性型脱毛症)発症のきっかけとなる男性型脱毛症の原因でもある5αリダクターゼという酵素の働きを抑制する働きがあると考えられています。
大豆製品には、タンパク質やビタミンなど、育毛効果の高い栄養素が多く含まれるので、その他の栄養素をまとめて摂取できるのも大きな魅力です。
では、豆乳は女性の抜け毛や薄毛にはどのような効果があるのでしょう?
今回は豆乳について解説していきます。

豆乳に含まれる大豆イソフラボンには、女性ホルモンに似たエストロゲンが含まれます。

女性の抜け毛、薄毛の原因の一つにホルモンバランスの乱れにより薄毛に悩まれている方は実際に多いのです。
女性の場合は女性ホルモンの働きは20代~30代にかけてピークを迎えますが、加齢と共に減少していきます。
閉経後にはエストロゲンの減少が著しく、50歳前後に閉経を迎え、更年期やお肌の衰えや抜け毛、薄毛が気になる方も多いでしょう。
ホルモンバランスの乱れにより抜け毛が増えた方には豆乳を飲むのをオススメします。豆乳には「大豆イソフラボン」という女性ホルモンに似た働きを持つ成分が含まれています。女性ホルモンのエストロゲンに科学構造が似ていることもあり、「植物エストロゲン」とも呼ばれています。
植物性エス トロゲンが含まれ、女性ホルモンの乱れを正常に働くようサポートするので、ホルモンバ ランスの乱れによる抜け毛や薄毛に効果的で、育毛・発毛を促進するとされます。

豆乳には髪の育毛に大切なビタミンも豊富より参照

豆乳の原料である大豆にはビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEなどビタミン類も含まれています。細胞の新陳代謝の促進作用が期待できるのがビタミンB2です。髪の毛の成長に役立つために積極的に摂取したい成分です。
タンパク質の代謝促進作用が期待できるのがビタミンB6です。タンパク質は筋肉、皮膚、髪の毛、爪など人間の身体の様々な部位に不可欠な栄養素になっています。
特に髪にはタンパク質が必要になります。
良質なタンパク質は健康的な頭皮や髪の毛の成長に役立つ栄養素です。
そのほかに髪に栄養素を運ぶための血行促進作用が期待できるのがビタミンEです。頭皮の血行促進により、毛母細胞が活発化します。
ビタミン類は髪は勿論のこと、お肌や細胞の活性化にも欠かせないので食生活が乱れている方には非常に有効になります。
そして豆乳には牛乳の約60倍の鉄分が含まれています。
女性に多い貧血による抜け毛に悩まれている方には豆乳はイソフラボン、ビタミンの他に髪に酸素や栄養素を運ぶ鉄分も必要ですので貧血気味の方には豆乳は非常に有効な飲み物になります。

豆乳には、「無調整豆乳」と「調整豆乳」があるのをご存知でしょうか。

無調整豆乳とは、大豆固形分が8%以上のものを指し、大豆と水のみで作られています。
そのため人によっては飲みづらいと感じることも珍しくありません。
調整豆乳とは、大豆固形分が6%以上のものを指し、大豆・水以外にも、糖分や塩分を加えて飲みやすくしたものが多いです。
この他にも、果汁やコーヒーなどと混ぜたものを「豆乳飲料」と呼びます。
調整豆乳や豆乳飲料は糖分などが多く含まれているため、飲みすぎには注意しましょう。

調整豆乳と無調整豆乳どちらが良い?

調整豆乳が糖分が多いから体に悪いということはありません。 ただし、無調整豆乳に比べてカロリーが高いので、過度に飲み過ぎた場合は太ることがあります。
調整豆乳は無調整豆乳に植物油脂・砂糖類・食塩などを加えた飲み物になりますがビタミンEやカルシウムは調製豆乳のほうが優れています。
無調整豆乳が飲みにくい場合は調整豆乳を飲んで無理をしない飲み方がベストです。 

農林水産省 豆乳類の日本農林規格参照 

キッコーマン豆乳商品ラインナップより参照

抗酸化作用のあるサポニンで頭皮老化を予防

豆乳に含まれるサポニン成分は、血液中のコレステロールや中性脂肪などの血液中の余分な脂質を洗い流してくれて小腸の脂肪吸収を抑制したり、お通じを良くしたり肥満予防によいといわれています。
また、サポニンのもう一つの大きな働きは、抗酸化作用です。
老化や病気は酸化によって引き起こされます。
酸化すると、肩こりや慢性疲労、肌荒れ、高血圧などの老化現象が次々に発生。 若々しさをうまく保てないと考えられています。 そして体の酸化を引き起こすのがよく聞く活性酸素という物質です。 この活性酸素が過剰に増えすぎると、酸化によるダメージを受け、ガンや様々な現象を引き起こします。
サポニンは酸化を抑制する抗酸化作用がありますので育毛や抜け毛予防だけでなく活性酸素を増やすのを防ぎます。

日本豆乳協会より参照

血管を健康にして脳の老化予防に役立つレシチン。

体内で細胞膜を作る成分。細胞内の老廃物を血液に溶かして血行を改善したり、血管壁にこびりついたコレステロールを溶けやすくする働きがあります。レシチンはコレステロール低下させる働きの他にも、脳の老化予防につながると期待されています。
また、レシチンは水と油を混ざり合わせる乳化作用によって、血管壁に余分なコレステロールが付着するのを抑え、血管を健康に保つ作用があります。

豆乳は毎日適量がベスト。飲み過ぎないように注意

豆乳の摂取量は、基本的に1日あたり200mlが目安となっています。スーパーなどで販売している豆乳パックが1日あたりの適量になります。
200mlよりも多く摂取してしまうと、過剰摂取になる可能性があります。
体に必要な栄養素も、摂取しすぎると悪影響を及ぼすこともあるので注意しましょう。
大豆イソフラボンを過剰に摂取しても生命に関わる危険はありませんが、過剰摂取により下痢などを引き起こす事もありますので1日の目安量を決めましょう。

厚生労働省のイソフラボンの上限摂取目安設定より参照

豆乳を飲む時間とタイミングはいつが効果的?

豆乳を飲む時間に特に制限はないので基本的には朝晩の飲みたいときに飲んでかまいません。
でも一番は朝食に豆乳をプラスすると栄養バランスがよくなります。忙しい朝にはいつもと違い豆乳で栄養を補えるのは体にも嬉しいですね。
体の調子を整えるのに朝一の豆乳を飲んで会社に出勤という生活スタイルもオススメです。

まとめ

豆乳には大豆イソフラボン成分による、ホルモンバランスを正常に保つ植物性エストロゲンも含まれているので30代〜60代の女性で抜け毛や薄毛に悩まれている方には是非、試していただきたい飲み物です。
また、食生活のバランスが心配な方にもビタミンや鉄分も含まれているので栄養素を補うのには豆乳をオススメします。