冬場の乾燥は抜け毛が増える原因になる

抜け毛が増える奇跡は秋から冬が一番多いのです。
それはなぜでしょうか?
健康な髪の場合、髪の表面をキューティクルが保護してくれているのですが、傷んだ髪はキューティクルが剥がれて、水分や栄養素が足りていない状態です。とくに冬場の乾燥などの原因でキューティクルが剥がれてしまうと、コルテックス(毛皮質)にある髪の弾力性を保つために必要な水分やタンパク質が流出します。するとパサつきやうねり、広がりなどで髪がまとまりにくくなります。
今回は髪の乾燥と対策について解説していきます。

 冬は髪の乾燥に要注意。湿度が60%以下になると髪に影響する。

冬に髪が傷む一番大きな要因は「乾燥」です。冬場はお肌もカサつきやすくなりますよね。お肌もカサカサになり髪もパサつきます。
気温が下がり冷たい空気にさらされると、髪の毛はパサつきやごわつきや切れ毛も増えてきます。
湿度が60%を下回ると髪の毛の水分の蒸発が激しくなり乾燥が進むとキューティクルが剥がれやすくなります。
キューティクルが剥がれてしまうと髪の中がむき出しになり 髪の間充物質が抜け出しやすくなります。
そして、湿度が40%を下回ると静電気が起こりやすくなってきます。
さらにひどくなると抜け毛の原因にもなる為、冬場の髪の乾燥には注意したいものです。

だからこそ肌同様に髪も保湿が大切なんです。

冬の髪の乾燥対策はどんな事をすれば良い?

適切なヘアケアを行うことで、なるべく傷ませずに、髪表面の潤いやツヤを取り戻すことができます。
トリートメントなどで失われた水分やタンパク質を補給するのが効果的です。補修作用によりツヤや潤い、手触りが良くなります。
最近は女性誌などでもよく目にしますがアウトバストリートメントとして洗い流さないトリートメントが主流で色々なメーカーが商品を出しています。

洗い流さないトリートメントの間違った使い方は逆に髪のパサツキを招く

洗い流さないトリートメントをつければ髪のパサツキは解決という事にはなりません。
この時期、冬によくあるのが
オイル系の洗い流さないトリートメントを使うと付けた時は髪は潤ってツルツルと感じていても夕方には髪はパサパサになっている状態という方は多いのではないでしょうか?
これって髪の芯まで潤って無くて表面だけでなんとかしようとした結果の現れなんです。
髪の潤いを保つにはお風呂の中でしっかりと髪の芯までケアしてからキューティクルの保護で洗い流さないタイプを使いましょう。
髪の芯までしっかり潤いを与えてあげてから洗い流さないトリートメントを使うのがベストです。
髪がパサつくからといって、トリートメントやリンスをついつい髪や頭皮にべったり付けてしまうと、毛穴もリンス成分で埋まってしまいがちになり、髪や頭皮にとって悪循環です。
トリートメントを付ける場合には頭皮から数センチ離すように付けましょう。

髪が劇的に変わる方法はひと手間のチェンジリンス

自宅のお風呂で簡単にできて髪が劇的に綺麗になるひと手間「チェンジリンス」をしましょう。
これにより髪はしっとりして、手触りやツヤ感も良くなります。
ぜひ、毎日のケ アに取り入れてください。

やり方は簡単です。

⑴ いつものように髪(毛先)に揉み込むようにトリートメントやリンスを付ける。
⑵ 次に洗面器にお湯をためて、トリートメントが付いた髪を入れる。
⑶ お湯に浸からない部分の髪は、手でトリートメントが溶けたお湯をかけながら髪の全体に手ぐしで優しく行き渡らせるようにする 。
⑷ シャワーのお湯で流して完了。

なぜ、これだけで効果があるのでしょうか?
これは乳化作用によるものです。「乳化」とは混ざるという意味ですが、お湯に溶けたト リートメント成分は髪に直接トリートメントを塗るよりも髪に成分が吸収されやすく、 1本 1本に行き渡りやすいという利点があります。しかも頭皮に負担をかけません。

ペペロンチーノを作ったことがある方なら、パスタの茹で汁でこの「乳化」の大切さが分かるのではないでしょうか。パスタに味を絡みやすくしたり、舌触りに変化を加えるため。ソースを乳化させると極端な水っぽさや油っぽさがなくなり、風味や香りが引き立ち、そしてまろやかな口当たりに仕上がります。
ペペロンチーノのソースがパスタ1本1本に絡み美味しさがアップする乳化作用。これと同様に「チェンジリンス」も、頭皮に負担をかけずに乳化作用によってリンスが髪1本1本に行き渡り、髪の質感やツヤがアップするのです。
食べ物も、髪も、ひと手間加えるだけで劇的にプラスに変わります。

髪をタオルで拭く時にも注意

髪がもっともダメージを受けやすいのは、髪が濡れてキューティクルが開いている時です。
濡れた髪をバスタオルでゴシゴシと拭いてしまうと、髪と髪の摩擦による負担で毛先が絡まったりして抜け毛、切れ毛の原因になります。
タオルドライする時は髪の毛をタオルで挟み込み、優しく手のひらでポンポンと叩くようにして髪の水分をタオルに吸わせるといいでしょう。タオルドライをした後は濡れたまま状態にしないで必ずドライヤーで髪を乾かしましょう。

シャンプー後に髪はドライヤーで乾かす事を忘れてはいけません。
濡れたままの髪で自然乾燥は翌日フケが出やすくなる場合がありますし、濡れたままの状態が長いと頭皮も冷えてしまいます。
頭皮が冷えてしまうと血行が悪くなり頭皮環境の悪化につながり抜け毛を増やす事にもなりますので、髪は濡れたままにしないでドライヤーをかけましょう。
ただし、完全に髪が乾くまでドライヤーをかけるのではなく、髪に少し湿り気が残るくらいを目安にして下さい。髪にはもともと11~13%の水分を含んでいますので、それより髪の水分量が少なくなってしまうと髪のパサつきの原因になりますのでハーフドライの半乾きくらいがベストです。
熱風で髪にドライヤーを当てるのではなく風モードで乾かして下さい。

まとめ

いかがでしたか?
冬場は髪がパサついて乾燥しますので、トリートメントは大切になりますが、ただアウトバストリートメントを髪に塗れば大丈夫という事で解決にはなりません。
髪の芯までしっかりと潤いを与えてあげる事により、アウトバストリートメントの良さが引き出されるのです。
お風呂での髪のトリートメントは冬場は念入りにすることが抜け毛や切れ毛を防ぐ予防になります。