多くの人が好む魚介類の中で誰もが好きなタコ。たこ焼きやお寿司、酢の物など和洋中のさまざまな料理に使用するたこには、育毛に役立つどのような栄養素が含まれているのでしょうか?
また栄養が豊富とされているタコは、いっぽうで身体に悪いという説もよく耳にしますがどうなのでしょうか?
今回はタコの栄養素と育毛に効果があるか解説していきます。
目次
タコは脂質や炭水化物が少なく、低カロリーな食材です。
注目する栄養素はタウリンで、胆汁の成分となり脂質の消化を助けたり、コレステロールの排出を助けたりします。また肝臓の解毒作用を高める効果があるとされていて、お酒のお供や二日酔い予防には最適といえます。
余分なナトリウムを排出するカリウムや、酵素の働きに関与し代謝を調整する亜鉛も含むなど、体の働きを整えるミネラル類が豊富です。
タコには抗酸化作用があり、エイジングケア効果や血液循環をよくするビタミンEをはじめ、同じく血液循環を良くするナイアシンが含まれているため、冷え性の改善が期待できます。
また、肌の健康を保つ亜鉛、貧血を改善する鉄分も含まれています。
女性の亜鉛不足や貧血は抜け毛を引き起こす原因にもなるのでタコを食べる事により抜け毛予防にもなるのは嬉しい食材ですね。
また、タコは脂質が少なくヘルシーな食材で、ビタミンやミネラルをバランスよく含んでいます。また、タウリンを豊富に含むことから動脈硬化予防や肝機能強化、疲労回復などの効果が期待できます。
代表的な栄養素をご紹介致します。
マダコ(生)100gあたりの栄養価
・エネルギー:70kcal
・たんぱく質:16.4g
・脂質:0.7g
・炭水化物:0.1g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.07g
・一価不飽和脂肪酸:0.03g
・多価不飽和脂肪酸:0.14g
・ビタミン
・ビタミンA(レチノール):5μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:1.9mg
・ビタミンK:Tr
・ビタミンB1:0.03mg
・ビタミンB2:0.09mg
・ナイアシン:2.2mg
・ビタミンB6:0.07mg
・ビタミンB12:1.3μg
・葉酸:4μg
・パントテン酸:0.24mg
・ビオチン:-
・ビタミンC:Tr
・ミネラル
・ナトリウム:280mg
・カリウム:290mg
・カルシウム:16mg
・マグネシウム:55mg
・リン:160mg
・鉄:0.6mg
・亜鉛:1.6mg
・銅:0.3mg
・マンガン:0.03mg
・ヨウ素:-
・セレン:-
・クロム:-
・モリブデン:-
・食物繊維:0g
カロリーが少なく栄養化が高く育毛に効果のある亜鉛などのミネラルやビタミンが接種できるのがわかります。
たこの栄養成分タウリンはコレステロールを抑える
魚介類に多く含まれるタウリンですが、タコやイカ、貝類などには「タウリン」が多く含まれています。
アミノ酸の一種であり、栄養ドリンクに配合されるほど肝臓の働きに有効な成分になります。
血液中のコレステロールを抑える働きを有しています。また交感神経の働きを抑制して中性脂肪を減らしたり血圧を正しく保つという働きも認められていて、たこにはこのタウリンが100g中520mgと、豊富に含まれています。
たこの栄養成分に含まれるビタミンB2は育毛効果抜群
タコにビタミンが含まれているのは意外かもしれませんが、ビタミンB2は魚介類にも存在する栄養素でもあり、成人男性が1日に摂取するビタミンB2の推奨量は1.6mg前後です。たこには、100g中0.09mgが含まれていますのですすんで食べたい食材です。
ビタミンB2は代謝やエネルギーの産生において補酵素として働き、皮膚や髪の発育に関連しています。
髪の発育促進にも必須とされているのでタコを食べる事により髪の育毛にも良いとされています。
タコには頭皮老化を予防するビタミンEも含まれている。
たこには、ナイアシンやビタミンEも含まれているてビタミンEの特徴は、抗酸化作用が非常に高く、年齢と共に酸化作用が強くなりそれが原因で頭皮やお肌の老化になりますので、抗酸化作用の高いビタミンを摂取する事によりお肌や体内の器官の老化を防ぐほか、血管を健全に保つ働きを持っています。
ナイアシンには毛細血管を広げる作用があり、血行をよくして脳神経の働きを助けます。
髪には欠かせないミネラル栄養成分の鉄がタコには含まれている
さまざまなミネラル成分の中でも、とくによく知られているのが鉄です。鉄は体内において、酸素の運搬という生命維持のための役割を担っていて肝臓や骨髄にとってもなくてはならない栄養素とされています。
成人男性ならば、1日に7.5mgの鉄の摂取が望ましいとされています。たこ100g中には、0.6mgの鉄が内包されていますので普段の食生活の一品に追加するのもオススメです。
また、女性に多い貧血により抜け毛を増やす事にもなります
それは貧血により血液の中の酸素不足と栄養素不足により髪を作る頭皮に運べなくなる事により抜け毛を増やす原因になりますので鉄などのミネラルは必須になります。
鉄などのミネラル分は女性でなく男性にも必要な栄養素です。
髪には欠かせない亜鉛もタコには含まれています。
タンパク質と合わせて亜鉛を摂取することで、全身の新陳代謝がより活性化されます。皮膚や髪もタンパク質からできています。
亜鉛を摂取することで、タンパク質の代謝を促し、皮膚や髪のトラブルを改善します。
皮膚や髪も新陳代謝が速いペースで行われるため、亜鉛を積極的に摂ることで美肌・美髪効果につながります。
また、亜鉛は筋肉やさまざまな臓器内に存在する栄養素であり、DNAの合成にも関連があるとされています。新しい細胞生成のために必須の亜鉛は、欠乏すると成長に障害をもたらしたり免疫力を低下させたりするほか、肝胆臓に悪影響を及ぼすこともあります。
成人男性の1日推奨量は11mgで、たこ100g中には1.6mgの亜鉛が含まれています。
お酒をよく飲む方も亜鉛不足になり注意が必要です。アルコールの代謝に関わる酵素は、亜鉛を材料としています。
お酒を飲むことで体内の亜鉛が使用されるだけでなく、アルコールは尿中への亜鉛の排泄を促します。
お酒を飲む方は亜鉛不足にならない為におつまみにタコを食べるのもオススメですよ。
あまり知られていないのですがお酒を飲む人はここがポイント
タコはダイエットにも適した食材
たこはカロリーが低く良質なタンパク質を有しているという点から見ると、ダイエットにも活用できる食材でもあります。
ただし、比較的消化に時間がかかる食材なので胃腸が弱っている時は食べ過ぎないようにしましょう。
タコの食べ過ぎには注意が必要です。
タコは低カロリー・低脂質・低糖質であることが魅力ですが、しかし、タコはプリン体を100gあたり137.3mgと多く含む食材であるため食べ過ぎには注意したほうがよいでしょう。
高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(ダイジェスト版)によると「1日の摂取量がプリン体として400mgを超えないようにする」と書かれています。
高尿酸血症を予防するためにもこの数値を目安にして食べましょう。血液検査などで尿酸値が7.0を越えている場合はいつ痛風の発作を起こしても不思議ではない数値ですので、尿酸値が基準より高めの人はタコの食べすぎには注意しましょう。
公益財団法人痛風・尿酸財団「食品・飲料中のプリン体含有量」より参照
まとめ
育毛効果に良い成分のミネラルや亜鉛やアミノ酸の一種である「タウリン」も含んでいます。そのため、何かもう一品といったおかずに使えば栄養バランスを整えるのに役立ちますし、手軽に簡単に食べる事ができます。ただし、プリン体を多く含んでいるため、食べ過ぎは痛風になる可能性もあります。
痛風は高血圧にもなりやすく、痛風が酷くなると腎臓機能低下にも繋がりますので尿酸値上げないように食べ過ぎには注意しましょう。