産後のママさんは何かと大変です。
産後にうつになるママさんも多く、原因は出産からおこる疲労と脳内神経伝達物質やホルモンの急激な変化が関与すると言われていますが、毎日の育児などで大変です。
当然、ホルモンバランスも崩れやすくなり、寝不足や食事も栄養不足になりがちになります。
産後の抜け毛はこういったホルモンバランスが崩れたり、栄養不足などが原因で引き起こされますが、なかには産後にフケが多くでてきてしまい、それが原因で薄毛に悩まれる産後ママさんも多いようです。
今回は産後のフケと薄毛について解説していきます。
目次
フケが出る原因は頭皮環境の悪化
フケが出る原因は産後でなくても男性も女性も頭皮環境の悪化による事がほとんどです。
頭皮環境の悪化とは、主にこの様な原因になります。
- 頭皮の血流不足
- 頭皮の乾燥
- 頭皮の炎症
まず、このどれかに当てはまると頭皮環境は悪くなると考えられます。順番に詳しく解説していきます。
産後にフケが増える原因
頭皮の血流不足による頭皮環境の悪化。
まず、一番判断しやすいのがコチラになります。頭皮が赤っぽければ、何かしらの原因による頭皮異常です。 黄色の頭皮は要注意状態。健康な頭皮は青白いです。
頭皮の炎症によっても赤くなったりしますが、頭皮の血流不足によっても赤くなったりします。
不思議と頭皮が赤い方にヘッドスパなどの頭皮マッサージを行い、血行促進させると赤かった頭皮が血流促進されることによって青白い健康な頭皮の色になってきます。
育児の大変さから食生活が乱れてしまい栄養不足となり頭皮への血流不足になりやすくなります。
血流不足は頭皮環境の悪化に繋がり、フケの原因や髪の薄毛に繋がる大きな原因の一つでもありますので毎日適度に頭皮をマッサージする事をオススメします。
頭皮の乾燥によるフケの原因
フケが増える原因は頭皮の乾燥が主な原因になります。
これは産後のママさんだけでなく、男性女性関係なくフケが増える原因になります。
通常は頭皮は適度な潤いを持ちますが、何故、頭皮が乾燥するのでしょうか?
それはシャンプーのし過ぎや、洗浄力の強いシャンプー剤の使用。そして、十分なすすぎをしない事による頭皮トラブルになります。
まず、間違えやすいのが「顔のお肌は優しく洗い、頭皮はゴシゴシ洗い」は大間違いだというお話です。
頭皮の毛穴の数はなんと4万個もあります。これは顔の毛穴の5倍です。
頭皮はお肌より毛穴が多いので、本来は顔のお肌よりも毛穴の数が多い頭皮の方をしっかりケアすべきなのです。
でも、頭皮より顔のお肌の方を優しくケアしていませんか? お顔は刺激のない優しい泡で優しく包み込むように洗っていても、洗髪する時はシャンプーをべっとり付けて、洗髪してませんか?
〝頭皮と髪は汗で汚れているから…〟と、洗い上がり重視のシャンプー選びをしていませ んか?
想像してみてください。
お肌も頭皮も同じ皮膚でつながっています。しかも、頭皮はお肌より敏感です。
お肌は爪を立てて洗顔しませんね。
赤ちゃんのお肌は柔らかくて直ぐに傷つくやすいですよね?
赤ちゃんの肌も頭皮も爪を立てて洗うのは論外です。
頭皮は傷つきやすいのです。
多くの方は、爪を立てて洗わなくても、指の腹でしっかり洗っていれば正解と思われていますが、実はこれでも抜け毛や薄毛に悩まれている方の頭皮にとっては、大きな負担になります。
頭皮は、ゆっくり優しく揉み込むように洗うと、汚れや余分な皮脂を充分取り除くことができ、しかも頭皮をほぐして抜け毛の防止にもなります。
決してゴシゴシとこする必要はないのです。
ゴシゴシやると、髪と髪に摩擦が生じ、絡み、さらに抜け毛が増えてしまうことにもなります。指に絡みついた抜け毛でさらに気分も落ち込むということになりかねません。
ゴシゴシ洗うと頭皮に必要な皮脂まで全て取り除いてしまい頭皮乾燥になりやすいのです。
頭皮乾燥が原因でフケが大量発生しやすくなるので洗髪はゴシゴシ洗うのではなく頭皮をゆっくり揉み込むように洗髪して下さい。
頭皮炎症は皮脂の取りすぎが原因です。
ベタベタするフケは抜け毛を誘発しやすい。皮脂の取りすぎは注意!
皮脂を洗浄力の強いシャンプーで取りすぎてしまうと、頭皮のバリアゾーンが失われ てしまい、細菌が繁殖しやすくかえって抜け毛を誘発しやすくします。〝トラブル頭皮〟の 始まりです。
しかも、過剰に分泌される皮脂は、洗いすぎによってさらに過剰に分泌されてしまいます。
それによってフケの種類も乾燥したフケではなく、ベタベタした感じのフケが出てきます。
ベタベタしたフケはつまり過剰な洗髪や洗浄力の強いシャンプーで皮脂を取り除かれた頭皮には、外部からの細菌から頭皮を守るバリアゾーンがなくなります。そうなると人間の体はバリアゾーンを守るために働きます。取り除かれた皮脂をまたどんどん分泌して、体は自分を守ろうとするのです。
多くの人の皮脂の過剰分泌は、こうした原因によるものがほとんどです。過剰分泌した皮脂は、約 48時間で酸化していきます。酸化した皮脂は様々なトラブル頭皮の原因にもなりますし、何より毛穴を塞いでしまいます。
毛穴を塞いでしまうと髪は成長出来ませんし、新しく生える新生毛も生える事が出来ません。
このように過剰な皮脂は頭皮トラブルの原因になりますが、適度な皮脂は髪の栄養分と 頭皮を守るために必要なのです(ちなみに現代の薄毛人口の加速には、朝シャンして夜も シャンプー=洗いすぎという原因もあります。シャンプーは 1日 1回で充分です)
シャンプー剤を選ぶ際には気をつけて
シャンプーを購入する時に、ついついコマーシャルやシャンプーボトルのデザインや香りや泡立ち重視で購入しがちですが、シャンプーが原因で頭皮が乾燥してフケを増やす原因にもなります。
洗浄力の強いシャンプー剤はオススメしません。
洗浄力の強いシャンプーは泡立ちは凄く良く、スッキリ洗えますが洗浄成分や泡立ち成分には有害な成分が含まれています。痒みや頭皮トラブル、抜け毛の原因にもなる成分。
それは、シャンプーに含まれる「合成界面活性剤」の仕業なのです。
合成界面活性剤の洗浄成分は髪や体の汚れを落としてくれますが、実はもう一つ、裏の顔を持っています。それは〝プロの運び屋〟という顔。
石油をもとに人工的に作られた合成界面活性剤は、体に有害化学物質が侵入することを許してしまうのです。
そんな悪者が、台所合成洗剤、化粧品、ボディーソープ、そしてシャンプーなどの日用品に多く使用されているのが現実です。
しかもこの運び屋は、お風呂場など温度が高いほど、よく働いてしまいます。
吸収しやすい体の部位はどこになるでしょうか。
二の腕の吸収しやすさを1とすると、足の硬いかかとは0・ 14、手のひらは0・ 83。これらの部位は二の腕よりも有害物質を吸収しにくいです。
これに対して脇の下はぐっと高くなり3・6。また額は6、頭は3・5と、髪に関わる頭 皮周辺は化学物質を吸収しやすくなっています。
これらの数値を見ていると、化学成分を使っていなかった昔に比べて、現代の化学成分がいかに頭皮や髪に悪影響を与えているか、わかっていただけるのではないでしょうか。
こうした悪影響が多くなればなるほど、薄毛人口は男性も女性も年々増えていく傾向になるということは、納得できますね。
だからこそ、日々使用する頭髪関係商品を見直してみる必要があります。
フケや抜け毛が増えたら、日常使っているシャンプーがあなたの頭皮には合わない可能性があります。まずはシャンプーを変えてみてください。
頭皮トラブルにはどのシャンプーがオススメ?
シャンプー成分は代表的なものとして、高級アルコール系、石鹼系、アミノ酸系に分類 されます。
高級アルコール系
高級アルコール系の代表的な成分は「ラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウム(Na)」です。
他にも「ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム」、「オレフィン」( 4、 6)、「スルホン酸ナトリウム」も高級アルコール系成分になります。
お使いのシャンプーボトルの成分表を確認してみてください。成分表示の順番は成分配 合量の多い順番に記載されています。成分表示の「水」の次に「ラウリル硫酸ナトリウム」
「ラウレス硫酸ナトリウム」と記載されているシャンプーは多いです。 この高級アルコール系シャンプー成分は、ボディーソープや台所洗剤にも含まれる「界面活性剤」といわれるもので、人体には良くありません。
頭皮が敏感な時に洗浄力の強いシャンプーでの洗髪はフケや抜け毛を増やす場合もあるので洗浄力の優しいシャンプーをオススメします。
界面活性剤とは、普通だと混ざることがない水と油を混ぜることができる成分です。
これによって油分や皮脂汚れを除去できるようになります。泡立つシャンプーにはこの界面 活性剤が入っていますが、種類によっては頭皮には強すぎて、〝トラブル頭皮〟にもなりや すいのです。
ドラッグストアで販売されているシャンプーの多くは、この界面活性剤を配合した高級アルコール系シャンプーです。値段も手頃で泡立ちも良いのですが、このラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウム等は車のエンジンの洗浄にも使われる、非常に洗浄力の強い成分なのです。
洗浄力が強いので、頭皮の皮脂を根こそぎ取り除きます。
しかも保湿力が弱いので頭皮が乾燥しやすいということになりやすい成分です。
石鹼系
石鹼系シャンプーの代表的な成分は、「ラウリル(ラウレス)カルボン酸ナトリウム」、 「ラウリン酸ナトリウム」、「オレイン酸ナトリウム」、「ステアリン酸ナトリウム」などです。
これらは、高級アルコール系シャンプー成分よりも低刺激ですが、高級アルコール系ほどではないにしても、やはりその洗浄力によって皮脂を落としてしまいます。
髪がきしみますが、整髪料を落としてくれるので、整髪料を多く使う方には適しています。
アミノ酸系
アミノ酸系シャンプーは低刺激で適度な保湿力もあり、頭皮や髪がデリケートな方やト ラブル頭皮の方に向いています。
代表的なアミノ酸系シャンプー成分には「ココイルメチルタウリンナトリウム」、「ラウ ロイルメチルタウリンナトリウム」、「ラウロイルメチルアラニンナトリウム」などがあります。
多少洗い上がりがベタつく感じはありますが、すすぎをしっかりと行えば、髪や頭皮に心配な方には向いています。
いくら素晴らしい育毛剤や育毛成分を使用していても、この洗髪に使うシャンプーが頭皮と合わないと、マイナスの作用にしかならないと知っておいてください。
フケ予防の第一歩は「3分のすすぎ」
この重要な事実をまず知ってください。
90%以上のママさんは、シャンプー時にきちんと「すすぎ」ができていません。
「すすぎ」をきちんとすることにより、フケや抜け毛予防になります。
シャンプーを洗い流す際の「すすぎ」がきちんとできておらず、それが原因でフケや抜け毛を招くことは多いです。
美容室でシャンプーされる時、ある程度時間をかけてすすぎますよね。
それはシャンプー剤の有害な成分を洗い流し、髪や頭皮に付着した汚れをきちんと落として清潔な状態にするためです。でも、自宅のお風呂での洗髪の時のすすぎは育児の忙しさで、ついついいい加減になりがちです。
泡が落ちたからOKという訳ではありません。 〝シャンプーで汚れが全て落ちたから大丈夫〟という考えをやめて、〝すすぎで汚れを落とす〟という意識に切り替えましょう。
すすぎは、最低でも3分はゆっくり時間をかけてください。
まとめ
産後のフケに悩まれているママさんへの大切なポイントは、まずは頭皮環境を見直してみることが大切です。
血流不足の改善には頭皮へのマッサージ。
皮脂の取りすぎを注意したシャンプー剤選びや洗髪の仕方の見直しも重要になります。
そしてシャンプー剤の洗い残しは頭皮や抜け毛、薄毛に悩まれているほとんどの方が陥るすすぎ不足による頭皮悪化の影響。
洗髪の際、すすぎは数分間は時間をかけてゆっくり濯ぐように心がけましょう。