産後の抜け毛に悩む人が増加傾向にあるという事実を知っていますか?
女性にとって出産はとても喜ばしいことです。
一つの生命がお母さんの身体から産まれてくる生命の大切さがこの瞬間に生まれます。
赤ちゃんが産まれてきてからしばらくするとお母さんの髪には変化が現れてきます。
それが産後の抜け毛です。
産後の抜け毛は、出産して2〜3ヶ月後に起こり始めて、出産後に抜け毛が増加することを出産後脱毛症と言います。 出産をしてから主に、2〜3ヶ月後くらいで感じる方が多く、ほとんどのママが経験するものです。 正常な場合でも1日に50本〜100本は抜けると言われていますが、この時期はそれ以上に抜けるのが特徴です。
個人差はありますが、生え際部分からかなり広範囲まで薄毛になる産後の抜け毛で悩まれる女性も多く、その産後の抜け毛から薄毛状態となりなかなか治らなく精神的にも悩まれる方も多くいます。
今回は産後の抜け毛について詳しく解説していきます。
目次
産後の抜け毛が続く期間とはどれくらい?
つい最近、Yahooニュースでの記事で産後の抜け毛について掲載されていました。
そこには、こう書かれて書かれています。
抜け毛が続く期間はドート博士によると、「ほとんどのケースでは妊娠後約1か月で一時的な抜け毛を経験し、出産後約4~5か月に再度抜け毛のピークを迎える」と説明します。しかし、赤ちゃんが1歳になる頃には抜け毛が落ち着くのが一般的とのこと。産後1年以上経っても抜け毛がおさまらない場合には、クリニックに行くことが賢明だそう。
「産後1年経っても抜け毛が落ち着かない場合は、甲状腺の問題や貧血などが原因となっている可能性も考えられます」
Yahooニュース 産後の抜け毛いつまで続く?原因と対処法を医師が解説より参照
記事によると、出産後の最初の抜け毛が1ヶ月後あたりから始まり、その抜け毛が一旦はおさまりますが、4〜5ヶ月後あたりに再度、産後の抜け毛が始まるようです。
また、カラーリングや縮毛矯正など髪や頭皮に負担をかける事も避けることが大切なようです。
他の原因も解説していきます。
産後の抜け毛の主な原因は?
産後の抜け毛の主な原因はいくつかありますが代表的な原因はコチラになります。
ホルモンバランスの変化による影響
産後の抜け毛の主な原因は、ホルモンバランスの変化が多いようです。これは産後の抜け毛だけではなく女性の薄毛や抜け毛の原因に大きく関係していて、更年期になる事によってもホルモンバランスの乱れによる薄毛に悩む女性は多くいます。
妊娠中は女性ホルモンの分泌が盛んな時期です。女性ホルモンであるエストロゲンは髪の毛の成長を促進します。妊娠中は強く働いているので、髪の毛があまり抜け落ちず、成長し続けます。しかし、出産を機に女性ホルモンが一気に減少し始めます。女性ホルモンの急激な減少の変化により抜け毛を引き起こしやすくします。
妊娠中は女性ホルモンの働きにより、本来は退行期になる髪の毛が成長期のまま停滞します。
しかし、出産を機にこれらが一気に退行期に移行することで、産後抜け毛が目立つようになるのです。
それがヘアサイクルの異常に繋がり抜け毛を引き起こします。
通常、健康はヘアサイクルは2年〜6年かけて髪は生えて→成長して→抜けて→生える準備をするというヘアサイクルとなりますがヘアサイクルが異常サイクルとなりと髪の成長期間が少なくなり、退行期である髪が抜ける期間になり抜け毛が多くなってしまいます。
ヘアサイクルは男性型脱毛症、女性型脱毛症も同じようにヘアサイクルの異常が薄毛になる原因となります。
無理なダイエットによる抜け毛の原因
女性は栄養素が髪に行き渡りにくくなり抜け毛を引き起こす場合が多いのです。また、女性に多い貧血によって血液中の酸素や栄養素が毛根に行き渡りにくくなり抜け毛の原因ともなります。
そして、産後ママの中には、早く以前の体型に戻りたいとダイエットを試みる人もいます。産後のママの身体は、まず出産での回復と母乳に栄養が行くため、過剰に無理なダイエットをすると、必要な栄養が髪や毛根に行き届かなくなってしまいます。
過剰なダイエットが原因となり産後の抜け毛を長引かせるきっかけにもなります。
ストレスや睡眠不足による原因
育児によるストレスや睡眠不足も、産後抜け毛の悪化を助長させてしまう原因になります。ストレスは血流にも影響しますし、睡眠不足は髪の発育や身体の健康状態にも左右します。
カラーリングやパーマによる頭皮ダメージ
産後は栄養が母乳などによって取られてしまう為に頭皮にも栄養素が行き渡りにくい状態の時です。
また、産後の抜け毛により脱毛した髪が新たに新生毛となり生え始めてきた時は新生毛は細く弱々しい毛です。カラーリングやパーマの薬剤により、頭皮はダメージを受けやすく、せっかく生えてきた新生毛は抜けやすくなります。
化学成分や薬剤による頭皮ダメージは抜け毛を引き起こす原因になります。
産後の抜け毛を軽減させる為には?産後の抜け毛を治すにはどうしたらいい?
産後の抜け毛をできるだけ早く軽減させるにはまずは無理なダイエットや生活スタイルの改善が大切になります。
良質な睡眠を取ることが大切
授乳や夜泣きなど、慣れない育児で忙しいママにとって熟睡は難しいことでもあります。夜泣きによって1日に2時間、3時間しか眠れなく、それが数ヶ月続く事によってストレスや睡眠不足によって髪がどんどんやせ細り抜け毛を増やします。
しかし、髪の育毛に休息は不可欠でもあります。
睡眠は、心身の健康を維持するための重要な要素のひとつです。人間が健康を保つために必要とされている睡眠時間に対して、現代人の平均睡眠時間は約1時間少ないと言われています。
また、睡眠時間が短くなることで、本来睡眠で回復できるはずの疲労が蓄積することも懸念されています。
出来るだけ空いた時間には睡眠時間を取るようにしてください。
良質な睡眠を取るための工夫をしてみましょう。
シャワーで済ませずお風呂に浸かる
寝つきをよくするには、就寝2~3時間前の入浴が効果的です。しっかりとお湯に浸かると、体の隅々に張り巡らされている末梢神経が拡張することで血行促進されるので深い眠りにつきやすくなります。
寝る前にスマホはやめる。
スマートフォンを寝る前に見てしまう方は多いです。スマホのブルーライトは目を刺激して眠気を取ります。その結果、なかなか寝付けない人は多いです。短期間の睡眠不足は肌質への影響や疲れやすさなどすぐわかる不調として表れますが、長期にわたる睡眠不足は髪に影響するばかりでなく、病気を発症させるリスクの増加にもつながります。寝る前のスマホ使用はやめましょう。
睡眠前に温かい飲み物
温かい飲み物は、内臓から体温上昇を促します。体温が下がり始めるときに自然な眠気がおきるので、睡眠前のリズムをつくるのにおすすめです。安眠効果を高めるためにノンカフェインのものを選びましょう。
特におすすめするのは白湯です。
白湯は胃腸に負担をかけずに、体を温めることができ、しかもデトックス作用もあるので便秘気味の方には腸の働きも良くする効果も期待出来、体を温めてくれるのでオススメです。
良質な栄養を摂取する食生活を心がける。
髪や毛根、頭皮に栄養を届けるためにも、きちんと栄養バランスのとれた食事を摂ることが必要不可欠です。特に産後のママの身体は、母体の回復と母乳づくりに栄養が取られるため、髪の主成分であるタンパク質や、代謝促進効果が期待できるビタミンB群、たんぱく質を作る亜鉛などを含む食材を積極的に摂ることをおすすめします。
また女性は貧血の方も多くいらっしゃいます。貧血は抜け毛を引き起こす原因にもなりますので鉄分やミネラルバランスを整えるようにしましょう。
レバーや赤身肉、カツオ、ほうれん草や小松菜を食べるのが効果的です。納豆や牛乳、大豆類も良質なタンパク質を摂取出来るのでオススメですが、特にオススメするのが豆乳です。
豆乳に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと良く似た働きをするので豆乳を飲む事により、良質なタンパク質とエストロゲン効果が期待出来ます。
ホルモンバランスを整える為に毎日、適量の豆乳を飲む事をしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
産後の抜け毛に悩む方は是非ともこの睡眠、食生活、ストレスをためない、頭皮に負担をかけないという基本的な事をまずは見直してみることが大切になります。食生活では特に良質なタンパク質や亜鉛、鉄分を摂取するように見直してみましょう。
髪は1日にして直ぐに生えてくるものではないので毎日の生活スタイルの見直しによって髪に現れてきます。
健康な美髪は健康な身体からという事を心がけて下さい。