ドライヤーをかけると抜け毛が50本薄毛になるのか?

毎日の洗髪後にドライヤーで髪を乾かす時に気になるのが抜け毛が多い。
ドライヤーで髪を乾かした後の床を見ると大量の抜け毛が落ちている!
ドライヤーで髪を乾かすのは良くないのでは?
このまま抜け毛が増えて薄毛になってしまうのでは?
そんな心配をされている人は多いようです。
ドライヤーは抜け毛を増やしてしまうのか?ドライヤーで髪を乾かさない方がいいのか?
今回はドライヤーで髪を乾かすと抜け毛と関係するかについて詳しく解説していきます。

洗髪後にドライヤーで髪は必ず乾かす事が大切

洗髪後にドライヤーで髪を乾かさないで濡れたまま自然乾燥するという方もいますが抜け毛の原因となりますので髪は乾かしましょう。頭皮を濡れたままにしておくと、マラセチア菌が増殖してしまい炎症等で頭皮のターンオーバーを維持できなくなってしまいます。

また、雑菌が繁殖すると様々な頭皮トラブルの原因となり、それがもとで抜け毛を引き起こす事になります。
ドライヤーで髪を乾かすという事は、頭皮や髪の毛を清潔に保つためのヘアケアアイテムでもあるのです。
濡れた状態の髪は傷みやすく、傷むと内部の成分流出が進む性質があります。

髪の毛を構成する一番外側の層であるキューティクルは濡れていると開いている状態になるので、キューティクルが開いていると、髪の毛の中の水分が失われ、髪の毛が乾燥し傷みやすい状態になります。
そのため、自然乾燥だと髪を傷めてしまう時間が長くなります。
このようなダメージから髪を守るためには、自然乾燥で済ませるのではなく、ドライヤーで素早く乾かす必要があるのです。

ドライヤーを使うと抜け毛が洗面所にたくさん落ちるのは薄毛になる?


毎日、髪を洗ってから乾かす時に髪がパラパラと落ちるのを見るとドキッとするのではないでしょうか?

でも、ご安心ください。
男女問わず1日に抜ける髪の毛の数は、誰でも髪は一日に80本〜100本程度抜けるということです。
頭に生えている約十万本の髪は、常に数年のヘアサイクルで同じ毛穴から生え変わっています。
通常、健康な人のヘアサイクルは産毛から生えてきて抜けるまでの期間が2年〜6年で髪は一生を終えて抜け落ちて、また新しい髪が生えるという具合のサイクルになります。
しかし、男性ならばAGA(男性型脱毛症)による影響や女性ならば加齢やホルモンバランスの影響や無理なダイエット、血流不足などの影響によりヘアサイクルが乱れる場合があります。

ドライヤーを使って何本の抜け毛は大丈夫?

洗髪後にドライヤーで髪を乾かしていると洗面所に抜け毛が落ちるのを見ると不安になりますよね?
先程もお伝えしてますが1日の抜け毛は約80本〜100本はシャンプー洗髪時や普段の生活で自然と抜け落ちるので心配はありません。

ドライヤーで髪を乾かす際に抜け毛が50本くらい抜けても問題はありません。新しい髪を作る為に古い髪は抜けるサイクルになります。

また濡れた髪はキューティクルが開いているので、乾いた髪より髪同士が引っかかりやすいのです。そしてドライヤーをかける事で髪のキューティクルが閉じることで、髪が落ちやすくなり、手やブラシに髪がついて抜け毛が目立ってしまうという状態です。
50本程度の抜け毛は気にしないようにしましょう。

ヘアサイクルとは?

ヘアサイクルとは髪が生えてから抜けるまでのサイクルのことをいいますが、頭髪は2~6年で生えては抜けてを繰り返します。
眉毛は3~6カ月のサイクルになります。
このヘアサイクルは成長期、退行期、休止期の3段階に分かれていて、成長期は髪を作る毛母細胞が細胞分裂して新しい髪を作る成長期です。
生え始めは弱々しい軟毛ですが、徐々に成長して太くしっかりした髪の毛に成長します。次に退行期になると、成長期だった毛母細胞の活動が減り、髪の毛の成長が徐々になくなります。
その期間は約2~3週間になります。髪が自然に抜ける準備期間ですね。そして最後は休止期となり、この休止期に入った毛は徐々に抜けます。
抜け毛とは、この休止期の期間になった毛が抜けたものですが、その抜けた後には毛母細胞が活発に細胞分裂をし始めていて新しい毛を生やす、というサイクルを繰り返します。

これが健康な髪のヘアサイクルになります。
健康なときのヘアサイクルは90%が成長期、10%が休止期という具合に繰り返されているので、1日に100本毛が抜けても、髪はフサフサに維持できています。

但し、ドライヤーで髪を乾かした時に短く細い毛ばかりの抜け毛は注意

長い髪の毛が抜ける場合は問題ありませんが2〜3センチの短い髪が多く抜けたり細い髪が抜けたりするのが目立つ場合はなんらかの原因によりヘアサイクルが乱れている恐れがありますので注意しましょう。

へアサイクルが乱れると髪は成長しきれないまま抜けての繰り返しになりますので進行すると薄毛化になりやすいので早めの対策が必要になります。

髪を乾かした時に短く細い毛が多く抜けた場合はどうしたらいい?

ドライヤーで髪を乾かした際の抜け毛を見ると細くて短い抜け毛が多い場合は何かしらの異常脱毛の可能性が高いです。
何かしらの原因でヘアサイクルが乱れてしまい、髪が充分に成長出来ない状態により細く短い毛で抜けてしまいます。
その解決策としては、まずはお使いのシャンプー剤を見直してみましょう。
シャンプー剤が頭皮に合わない為に、頭皮トラブルとなり抜け毛を増やしたり、ヘアサイクルが乱れる原因にもなります。

皮脂を取りすぎてしまうシャンプーは使わない

ドライヤーでの影響で抜け毛が増えるのではなく、シャンプー剤による影響が多い場合もあります。

皮脂を洗浄力の強いシャンプーで取りすぎてしまうと、頭皮のバリアゾーンが失われ てしまい、細菌が繁殖しやすくかえって抜け毛を誘発しやすくします。〝トラブル頭皮〟の 始まりです。

しかも、過剰に分泌される皮脂は、洗いすぎによってさらに過剰に分泌されてしまいます。

つまり過剰な洗髪や洗浄力の強いシャンプーで皮脂を取り除かれた頭皮には、外部からの細菌から頭皮を守るバリアゾーンがなくなります。そうなると人間の体はバリアゾーンを守るために働きます。取り除かれた皮脂をまたどんどん分泌して、体は自分を守ろうとするのです。

多くの人の皮脂の過剰分泌は、こうした原因によるものがほとんどです。

過剰分泌した皮脂は、約 時間で酸化していきます。酸化した皮脂は様々なトラブル頭皮の原因にもなりますし、何より毛穴を塞いでしまいます。

このように過剰な皮脂は頭皮トラブルの原因になりますが、適度な皮脂は髪の栄養分と頭皮を守るために必要なのです(ちなみに現代の薄毛人口の加速には、朝シャンして夜も シャンプー=洗いすぎという原因もあります。シャンプーは 1日 1回で充分です)。

ドライヤーで抜け毛が気になる人はまずはシャンプーの「成分」を見直してみることが大切

数多く世の中にあるシャンプーの中で、自分に合ったシャンプー選びはなかなか難しいというのが現状です。
ここで大切なのは、シャンプー成分になります。
まず成分を見てから、自分に合ったシ ャンプー選びをしていきましょう。
シャンプー成分は代表的なものとして、高級アルコール系、石鹼系、アミノ酸系に分類 されます。

高級アルコール系

高級アルコール系の代表的な成分は「ラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウム( )」です。 他にも「ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム」、「オレフィン」( 4、 6)、「スルホ ン酸ナトリウム」も高級アルコール系成分になります。
お使いのシャンプーボトルの成分表を確認してみてください。成分表示の順番は成分配 合量の多い順番に記載されています。成分表示の「水」の次に「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」と記載されているシャンプーは多いです。
この高級アルコール系シャンプー成分は、ボディーソープや台所洗剤にも含まれる「界面活性剤」といわれるもので、人体には良くありません。
界面活性剤とは、普通だと混ざることがない水と油を混ぜることができる成分です。
これによって油分や皮脂汚れを除去できるようになります。
泡立つシャンプーにはこの界面 活性剤が入っていますが、種類によっては頭皮には強すぎて、〝トラブル頭皮〟にもなりやすいのです。

ドラッグストアで販売されているシャンプーの多くは、この界面活性剤を配合した高級アルコール系シャンプーです。
値段も手頃で泡立ちも良いのですが、このラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウム等は車のエンジンの洗浄にも使われる、非常に洗浄力の強い成分なのです。
洗浄力が強いので、頭皮の皮脂を根こそぎ取り除きます。しかも保湿力が弱いので頭皮が乾燥しやすいということになりやすい成分です。

石鹼系

石鹼系シャンプーの代表的な成分は、「ラウリル(ラウレス)カルボン酸ナトリウム」、 「ラウリン酸ナトリウム」、「オレイン酸ナトリウム」、「ステアリン酸ナトリウム」などです。
これらは、高級アルコール系シャンプー成分よりも低刺激ですが、高級アルコール系ほどではないにしても、やはりその洗浄力によって皮脂を落としてしまいます。
髪がきしみますが、整髪料を落としてくれるので、整髪料を多く使う方には適しています。

アミノ酸系

アミノ酸系シャンプーは低刺激で適度な保湿力もあり、頭皮や髪がデリケートな方やトラブル頭皮の方に向いています。
代表的なアミノ酸系シャンプー成分には「ココイルメチルタウリンナトリウム」、「ラウ ロイルメチルタウリンナトリウム」、「ラウロイルメチルアラニンナトリウム」などがあります。
多少洗い上がりがベタつく感じはありますが、すすぎをしっかりと行えば、髪や頭皮に心配な方には向いています。
ドライヤーを使っていて抜け毛が増えた人や細く短い毛が多く抜ける人はまずはシャンプーを見直してみましょう。

アミノ酸系の優しいシャンプー剤を選ぶのをオススメします。

抜け毛を減らす効果的なドライヤーの使い方

普段、何気なく使っているドライヤーですが抜け毛予防や髪や頭皮に負担をかけることなく使うことは出来るのでしょうか?
それには、この手順で行う事をお勧めします。

洗髪後にタオルドライする

ドライヤーを当てる前には、しっかりとタオルドライをすることをしましょう。タオルで十分に髪、頭皮の水分を拭き取った状態からドライヤーで髪を乾かします。

このとき、タオルドライが不十分だとドライヤーの熱で髪を乾かす時間が長くなるので、髪の内部に必要な水分も失われてしまう恐れもありますのでドライヤーは短時間で髪を乾かすことを心がけるようにしましょう。

タオルドライは無理に擦らずに優しく髪を包むようにタオルドライしましょう。

ドライヤーは髪の根元から

 

タオルドライをしたら次はドライヤーで髪を乾かしますが毛先からドライヤーで乾かすのではなく、髪の根元から乾かしていき徐々に毛先を乾かすといった順番でドライヤーを当てて下さい。
同じ箇所にドライヤーを集中させないように当てるのもポイントです。

最後は冷風を当てる

髪の毛はタンパク質で構成されています。
タンパク質は熱で変性しやすい性質がありますが、冷えると固まります。
髪のキューティクルを傷めずに乾かせ、抜け毛の予防になります。

ストレスや過度なダイエット、乱れた食生活の影響でもドライヤーで髪を乾かす時に抜け毛が増える

ストレスや過度なダイエットといったきっかけでも、若い女性が薄毛になってしまうことがあります。
最近では、さらに今まで経験したことのなかったコロナ禍という大きなストレスの要因もあります。
そのせいもあってか、昨今はとくに若い女性の間でも分け目の薄毛に悩む人が増えているという話も聞きます。
ホルモンバランスの乱れや間違ったヘアケア、偏った食事による栄養不足など、それぞれの要因がきっかけとなって症状が現れる可能性があるのです。

その中でもとくに気をつけるべきは、ホ ルモンバランスの乱れが原因で起きる薄毛です。
女性の髪の健康は女性ホルモンと深い関係があり、その分泌量が低下すると、抜け毛の増加や薄毛といった症状を招きます。

そうなると当然、ヘアサイクルが乱れて成長出来ないままの異常脱毛として細くて短い毛の抜け毛が増えます。
具体的には、女性にも存在する「男性ホルモン」が優位になると薄毛になりやすいので、そうならないために、副交感神経を優位にさせることを意識する必要があります。

副交感神経より交感神経が上回ると常に体はピリピリモードとなり落ち着く事がなく、心は休まることは出来ない状態です。

それには、リラックスすることが大切です。何か、仕事や日々の疲れやストレスを軽減するための趣味やお友達との食事などでリラックスする安らぎ時間を作るのは大切です。

食生活の見直しやホルモンバランスを整える事でドライヤーで髪を乾かす時の抜け毛が激減する

女性の抜け毛の原因の一つに女性ホルモンの減少による影響で抜け毛を招く事があります。

女性ホルモンは年齢と共に減少していきますのでホルモンバランスが乱れがちになり、それが原因で髪のヘアサイクルも乱れて短い毛や細い毛が抜けやすくなります。

女性ホルモンの減少には大豆イソフラボンがオススメです
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに類似しているという事で「大豆類を食べると良い!」とよく話題になっています。

アメリカでも大豆イソフラボンはホットフラッシュ、自律神経失調症状を緩和し、更年期症状に効くとされ、サプリメント業界は大きな市場になっています。

女性ホルモンは閉経後に少なくなり、その影響は体の至るところに現れてきます。
また、女性ホルモンの分泌が少なくなる事からホルモンバランスが崩れてしまい、それによって髪の毛も艶感が無くなり、細毛やうねり毛などのパサついた髪の状態になりやすく、また抜け毛や薄毛の原因にもなります。

大豆イソフラボンも大切ですが、このエクオールという物質に変わる事が重要なようです。「エクオール」は大豆イソフラボンが、腸内細菌の力で変換されて生まれる成分。この「エクオール」は、女性の健やかさと、美しさを保つ成分として期待されています。

 エクオールについては大塚製薬から研究発表されています。
大塚製薬では「エクオール」について研究を行っています。閉経後女性における毛髪の密度の低下、軟毛化、白髪化などとエクオール産生能の関係について明らかにし、その観察研究論文が、日本美容皮膚科学会誌に掲載されました。 

エクオールの摂取量は?

 

1日の必要量の目安は、木綿豆腐なら3分の2丁、納豆なら1パック程度です。
エクオールを産生できる人でも、大豆イソフラボンは体内にとどまっていないため、毎日、大豆製品を食べる必要があります。
毎日、必要量を摂るのが大変だったり、更年期ケアの基本としてエクオールを摂りたい人は、サプリメントを利用する手もあります。

日本人に適した抜け毛予防食は和食中心の食生活

植物性タンパク質やミネラル類が豊富に摂取でき、なおかつ脂質が少ない、本来日本人 に適した食である「和食」を中心とした献立を考えるようにしてみましょう。
和食特有の昆布だしや鰹だし等の出汁類をしっかり取ると、醬油・味噌・塩等の使用量を控えやすくなるのでおすすめです。

また、味噌汁や漬物、納豆などの発酵食も腸の働きを活発にさせます。そして味噌や納豆の大豆は髪の育毛に効果のあるイソフラボンが豊富です。大豆イソフラボンは薄毛、抜け毛に効果的で、特に女性の髪の量を左右する女性ホルモンであるエストロゲンを減らさないようにする効果があります。豆乳なども効果的です。

サバやアジなどの焼き魚には血液サラサラ効果のEPAなどが多く含まれています。こうして見ると、タンパク質、ビタミン、亜鉛、ミネラルなどを、高カロリーでなくバ ランス良く取れる〝温泉宿で出される朝食〟の献立は、理にかなった日本人に適した育毛食と言えます。
生活スタイルが乱れているとターンオーバーはどんどん長期化していきます。生活スタイルを見直す事が大切です。
主にこういった生活スタイルを見直す必要が重要になります。

まとめ

ドライヤーで髪を乾かした時に抜け毛が多いのは50本程度であれば問題ない事がお分かりいただけたかと思います。
但し、短く細い抜け毛が何かしらの原因がある異常脱毛の可能性があるので、まずはシャンプー剤が自分の頭皮に適したシャンプー剤かを見てみましょう。
また、食生活も見直してみて規則正しい生活スタイルを心がける事が大切です。
そして、良質な睡眠も大切です。
ターンオーバーは睡眠中に進むため、睡眠の時間をしっかりと取らないことでターンオーバーが乱れることが考えられているのです。
そのため、質の良い睡眠がとれるように睡眠環境を整えましょう。
若さの成長ホルモンの分泌が盛んな時間帯であるゴールデンタイムは午後10時〜深夜2時です。出来るだけ早く就寝するように心がけましょう。