シャンプー時に手に絡まる抜け毛の数は誰でも気になるのではないでしょうか?
シャンプーの時に抜け毛が少なければホッと安心しますが、逆に抜け毛が多い日は憂鬱になります。
「このまま髪が薄くなってしまうのでは?」
そう考えてしまいますが、実際はシャンプー時の抜け毛の本数は何本であれば大丈夫なのでしょう?
1日の抜け毛の本数は誰しも80本〜100本は抜け毛があるとされていますが、シャンプー時の抜け毛の本数だけで100本は大丈夫なのでしょうか?
今回はシャンプー時の抜け毛は何本であれば大丈夫かを解説していきます。
目次
1日に100本の抜け毛でも全体の0.1%が抜けているだけ
1日に抜け毛が100本というとかなり大量に感じて不安になる方も多いかもしれませんが、髪の全体量は個人差はありますが平均10万本なので、「1日に髪全体の0.1%が抜けている」と考えれば、そう不思議なことでもないのではないでしょうか。
0.1%の髪の生え変わりと考えればビクビクと薄毛になってしまうかも!と深刻になる必要もありません。
秋から冬の季節の数ヶ月間は抜け毛本数のピーク
1年のうち、もっとも抜け毛が増える時期と言われている季節は秋です。秋になると、1日200本以上抜けることも珍しくありません。秋に抜け毛が多い理由は、夏の日焼けや紫外線によるダメージが頭皮に影響して抜け毛が増えてしまいます。
お肌は日焼けや紫外線によるダメージからケアしているのに、頭皮はケアしなければ頭皮はダメージを受けた影響から抜け毛は増えます。
お肌より頭皮は敏感で弱いという事は覚えておきましょう。
ダメージを受けた頭皮には更なるダメージを与えてはいけません。
更に抜け毛を増やす原因にもなりますので、シャンプー剤や洗髪方法を頭皮に負担をかけない方法に変えましょう。
シャンプー時が1番抜けやすい時です。
1日のうちにどのタイミングで抜けているのでしょうか。やはり1番多いのは髪を洗っている時です。
シャンプー剤をつけて髪を指でゴシゴシ洗うわけですから、髪と頭皮が摩擦で擦れたり、髪の毛と髪の毛どうしが絡まる事でシャンプー時に抜けます。
生えたばかりの新生毛も髪と頭皮が擦れる事によって抜けやすくなります。
新生毛はシャンプー洗髪時にはほとんど目に見えない位に細く弱々しいので何本抜けているか分からない場合が多いでしょう。
ですので、シャンプー時に抜けている本数は目で見えてる抜け毛の本数より新生毛の抜け毛を合わせると多く抜けている事になります。
抜け毛の本数が多いからといって薄毛にはならない
抜け毛が多いからと心配はする必要はありません。抜け毛は自然な現象になります。新しい髪が生まれてくるサイクルの過程と考えて下さい。
抜ける一方で、新しい毛もきちんと頭皮内部では生える準備をしていて髪は生えてきます。
この毛周期をヘアサイクルと言います。
ヘアサイクルに「成長期」「退行期」「休止期」とにわかれます。
髪の「成長期」は文字通り髪をどんどん成長させる期間であり、髪全体の90%が成長期となります。
通常は2年以上は髪の成長期間となります。「退行期」は徐々に髪を新しく生え変わりの準備をするために抜け毛となります。その後に「休止期」に入り、次の新しい髪を生み出す準備期間になります。
髪の毛全体の1割程度は「休止期」といって、頭皮の下で毛母細胞がお休みしている状態です。
お休み期間は2、3ヶ月で、それを終えると随時新しい髪が生えてきますから、先に取り上げたように「毎日髪全体の0.1%が抜けている」ということと合わせて考えると、多少季節的な要因で多く抜けることがあっても、髪の量は保たれると考えて大丈夫なのです。
通常の健康な髪のヘアサイクル期間は2年〜6年でヘアサイクルが1周する事になりますので、このヘアサイクルの周期であれば髪は1日に100本以上抜けていても問題はないのです。
しかし、この様な場合の抜け毛には注意が必要!
髪の抜け毛は 1日平均 80~100本です。このくらいは抜けて当たり前なので心配ありません。
毎日フローリングの床に落ちた抜け毛の本数を数えるくらい気にしてしまうと、かえってストレスによる薄毛を加速しかねないので「1日100本くらい髪が抜け落ちるのは自然だ」と考えるようにしてください。
この「自然に髪が抜ける」のは、髪の毛周期(ヘアサイクル)によるものです。
薄毛はどんな人にも起こりえるもので、ストレスによるものの他、今まで髪がフサフサな人でもある日突然に抜け毛のスイッチがONになる場合があります。
それが異常脱毛とヘアサイクルの乱れによるものです。
ヘアサイクルの乱れは、薄毛になる大きな要因です。その仕組みは、このなります。
髪が急に細くなり始めて
↓
それまで長い毛が抜けていたのが、短い毛が抜けるようになる
↓
抜けた毛を見ると、毛の先端が細い
↓
細い毛ばかり抜けるのが目立つようになる
↓
短く細い毛が多く抜ける
これは、髪が生まれつき細いから薄毛になるということではありません。
それは生まれ持った髪の性質です。もともと髪が細いからハゲるということはないのです。
しかし、普段の生活の中で髪が急に細く弱々しくなったり、抜け毛が多くなり始めたら要注意です。
〝昔はタワシのような剛毛だったのに、急に髪が細くなり抜け毛が増えて薄毛になった〟という話はよく聞きます。
ヘアサイクルの乱れによる薄毛は誰にでも起こりえます。ヘアサイクルが短くなるというヘアサイクルの短縮化による乱れです。
髪を作るスケジュールが短いので、長距離マラソンの選手が短距離走で終わってしまうように、充分に成長できないままゴールして抜け落ちます。
これが男性のAGA(男性型 脱毛症)です。ヘアサイクルの乱れが薄毛に大きく関係しているのです。
女性の薄毛にももちろんヘアサイクルは関係しています。サイクルが乱れれば当然髪は弱々しく、切れ毛や抜け毛が目立つようになります。ただ女性の場合には、そのサイクルの乱れを早めるのに食事やストレス、睡眠、運動など生活スタイルも大きく関係してくることが多いです。
生活スタイルの改善が大切になります。
シャンプー時以外でも寝癖も確認ポイント
寝ぐせもチェックポイントの一つです。 「若い頃は、朝寝ぐせを直すだけで時間がかかっていたのに、最近、寝ぐせが全くないなぁ」という方は、髪のハリも注意してみましょう。
ハリがないということは、全体的に髪が弱ってきている可能性があります。
枕に付いている抜け毛の状態も確認してみましょう。
髪の毛の先端になるにつれ細くなっていたり、抜け毛の毛根部が細い状態の抜け毛であれば何かしらの異常脱毛と考えられますので注意が必要です。
正しい頭皮ケアをする必要があります。
シャンプー時の抜け毛を減らす方法
まず、「顔のお肌は優しく洗い、頭皮はゴシゴシ洗い」は大間違いだというお話です。
頭皮の毛穴の数はなんと4万個もあります。これは顔の毛穴の5倍です。頭皮はお肌より毛穴が多いので、本来は顔のお肌よりも毛穴の数が多い頭皮の方をしっかりケアすべきなのです。
頭皮より顔のお肌の方を優しくケアしていませんか?
お顔は刺激のない優しい泡で優しく包み込むように洗っていても、洗髪する時はシャンプーをべっとり付けてませんか?
〝頭皮と髪は汗で汚れているから…〟と、洗い上がり重視のシャンプー選びをしていませ んか?
想像してみてください。お肌も頭皮も同じ皮膚でつながっています。しかも、頭皮はお肌より敏感です。お肌は爪を立てて洗顔しませんね。頭皮も爪を立てて洗うのは論外です。
多くの方は、爪を立てて洗わなくても、指の腹でしっかり洗っていれば正解と思われていますが、実はこれでも抜け毛や薄毛に悩まれている方の頭皮にとっては、大きな負担になります。
頭皮は、ゆっくり優しく揉み込むように洗うと、汚れや余分な皮脂を充分取り除くことができ、しかも頭皮をほぐして抜け毛の防止にもなります。
決してゴシゴシとこする必要はないのです。
ゴシゴシ擦り洗いすると、髪と髪に摩擦が生じ、絡み、さらに抜け毛が増えてしまうことにもなります。
指に絡みついた抜け毛でさらに気分も落ち込むということになりかねません。
ゴシゴシ洗わなくても髪や頭皮の汚れは落ちますので優しく揉み込むだけの洗い方で充分です。
自分に合ったシャンプーを使う事が大事
自分に合わないシャンプーを使っていないでしょうか?
普段何気なく洗髪に使われているシャンプーですが、実はその成分も自分の頭皮に合わないものを使い続けると、抜け毛や薄毛を誘発しやすいのです。
もしあなたが〝シャンプーは何を使っても良い。
抜け毛や薄毛には育毛剤が主体〟と考えているのであれば、それは大きな間違いです。
多くの薄毛に悩まれている方はシャンプーに含まれる成分が頭皮に合わなかったために頭皮が赤くなり、痒みが出て、抜け毛に悩んだという経験をしています。
〝痒みや抜け毛が増えたのは頭皮が汚れているからだ〟という間違った解釈により、 洗浄力の強いシャンプー剤で洗髪して、さらに悪化させたのです。
こういったアリ地獄的な失敗にならないためにも、自分の頭皮に合ったシャンプー 選びは非常に重要になります。
それと、これもよくある間違いで〝薄毛や抜け毛の原因は皮脂〟という情報もありますが、皮脂を洗浄力の強いシャンプーで取りすぎてしまうと、頭皮のバリアゾーンが失われてしまい、細菌が繁殖しやすくかえって抜け毛を誘発しやすくします。〝トラブル頭皮〟の 始まりです。
しかも、過剰に分泌される皮脂は、洗いすぎによってさらに過剰に分泌されてしまいます。
つまり過剰な洗髪や洗浄力の強いシャンプーで皮脂を取り除かれた頭皮には、外部からの細菌から頭皮を守るバリアゾーンがなくなります。
そうなると人間の体はバリアゾーンを守るために働きます。取り除かれた皮脂をまたどんどん分泌して、体は自分を守ろうとするのです。多くの人の皮脂の過剰分泌は、こうした原因によるものがほとんどです。
過剰分泌した皮脂は、約 48時間で酸化していきます。酸化した皮脂は様々なトラブル頭皮の原因にもなりますし、何より毛穴を塞いでしまいます。
このように過剰な皮脂は頭皮トラブルの原因になりますが、適度な皮脂は髪の栄養分と 頭皮を守るために必要なのです(ちなみに現代の薄毛人口の加速には、朝シャンして夜も シャンプー=洗いすぎという原因もあります。シャンプーは 1日 1回で充分です)
抜け毛予防の第一歩は「3分のすすぎ」
この重要な事実をまず知ってください。
90%以上の人は、シャンプー時にきちんと「すすぎ」ができていません。
「すすぎ」をきちんとすることにより、シャンプー時の抜け毛予防になります。
シャンプーを洗い流す際の「すすぎ」がきちんとできておらず、それが原因で抜け毛を招くことは多いです。
美容室でシャンプーされる時、ある程度時間をかけてすすぎますよね。
それはシャンプー剤の有害な成分を洗い流し、髪や頭皮に付着した汚れをきちんと落として清潔な状態にするためです。でも、自宅のお風呂での洗髪の時のすすぎは、ついついいい加減になりがちです。
泡が落ちたからOKという訳ではありません。 〝シャンプーで汚れが全て落ちたから大丈夫〟という考えをやめて、〝すすぎで汚れを落とす〟という意識に切り替えましょう。
シャンプーの洗い残しは蓄積されて頭皮に悪影響を与えて抜け毛を増やす原因になります。
すすぎは、最低でも3分はゆっくり時間をかけてください。
頭皮の赤い方は、特に襟足部分や後頭部のすすぎができていないことが多いです。
すすぎをきちんとすることが抜け毛予防の第一歩になります。
まとめ
シャンプー時の抜け毛の本数は健康な髪の状態であれば1日100本は抜けても心配はいりません。
しかし、何かしらの異常脱毛の場合には髪の毛が細くなったり、髪の先端にいくにつれて細くなったりしますので、健康な髪の抜け毛か異常脱毛かを見極めるには抜け毛の本数ではなく、抜け毛の状態を見てみる事が大切になります。
万一、異常脱毛の場合であれぼ早めの頭皮ケアやシャンプーの洗髪法をかえましょう。
また、シャンプーを洗い残しは抜け毛を増やす原因になりますので、シャンプー剤はシャワーで充分に時間をかけてゆっくり洗い流す事が大切です。