30代あたりから頭頂部のつむじ部分が透けて見えたり、つむじ部分のヘアスタイルが上手くまとまらない。
次第に髪の分け目あたりも頭皮が透けて見えるようになってきた感じがする。
40代になると更に気になりだし、なんだか抜け毛も毎日増えている感じがする。
30代からの女性の薄毛は年代と共に増えてきています。
加齢による女性の薄毛はなぜ起きるのか?
今回は女性の加齢による薄毛について解説していきます。
女性の加齢はいつからはじまる?
女性も男性も加齢は誰しも加齢による変化は必ず起きます。
人間の細胞増殖が一番のピークは20歳頃になりますが20歳を境に細胞の数や幹細胞の数は徐々に減り続けていきます。
細胞や幹細胞が減る事によりどんな事が起きるのでしょうか?
それはターンオーバーの長期化です。
ターンオーバーは20歳の頃は28日周期で細胞は新しく入れ替わり肌も頭皮も若い状態を保ちますが加齢と共に徐々に細胞や細胞を増やす元になる幹細胞の数は減少していき、それに伴ってターンオーバーの日数も28日周期から30日、40日と長くなっていきます。
ターンオーバーの仕組みは、表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞がつくられ(生成)、それが上へ上へと押し上げられて、肌の表面に出てきます(成長)。
やがて、それが垢や古い角質として剥がれ落ちて(排出)、新しい細胞と入れ替わっていきます。
この繰り返しが肌や頭皮のターンオーバーのしくみです。
ターンオーバーの長期化は細胞分裂が遅れる為に新しい細胞が増殖出来なくなり次第に古い細胞が蓄積してきます。
そうなると肌はシワ、シミといった状態になり、同じように頭皮もお肌と同じ皮膚ですから当然、お肌と同じように細胞分裂が活性化しない影響によるターンオーバーの長期化により髪を作る細胞の減少、頭皮の老化による頭皮の垂れ下がりによって頭皮が硬く弾力がなくなり毛細血管に栄養が運べなくなる事による抜け毛の増加。
頭皮老化による細毛や縮毛、髪のパサつきなどのエイジング毛への髪質も変わります。
ターンオーバーは20歳で28日周期ですが40歳で55日、60歳で100日以上となります。
年齢と共にターンオーバーの長期化によりお肌や頭皮が老化する事により様々なトラブルが出てくるのは容易に想像出来ます。お肌や頭皮が老化してからでは間に合わない恐れもありますので日頃のケアは欠かせないのです。
お肌のケアは若い頃からされている方は多いですが、頭皮のケアはどうですか?
頭皮はお肌よりも敏感な為にケアをしないとどんどん頭皮環境は悪化して頭皮老化→エイジング毛→薄毛となります。
加齢によるヘアサイクルの乱れは薄毛の前兆
薄毛や抜け毛で悩む多くはヘアサイクルの乱れによる薄毛化になります。
男性の薄毛の多くはAGA(男性型脱毛症)によるヘアサイクルの乱れによる薄毛化になりますが、女性の場合は加齢、頭皮の老化現象によるヘアサイクルの乱れによる薄毛化になります。
ヘアサイクルの乱れとは通常、健康な髪のヘアサイクルは1本の髪の毛が生えてきてから抜け落ちるまでの期間が2年〜6年と髪の成長期になります。
その期間を終えると退行期、休止期といった期間を経てまた髪の毛は産まれてきますが、ヘアサイクルに異常があると髪の成長期間が短くなります。
ヘアサイクルの成長期が極端に短くなる事により髪は生えてはいても成毛にならないまま産毛の状態で抜け落ちたり、短い毛のまま抜け落ちたりしてしまうので髪の毛は生えてはきていてもヘアサイクルの成長期間が短い為にどんどん薄毛が目立ちはじめる状態になるのです。
一昔前までは薄毛は男性だけのお悩みだと思われていましたが、生活スタイルなどの変化により近年では女性のヘアサイクルの乱れが原因となり薄毛化が多くなっています。
ターンオーバーを若返らせる生活スタイルとは?
生活スタイルが乱れているとターンオーバーはどんどん長期化していきます。生活スタイルを見直す事が大切です。
主にこういった生活スタイルを見直す必要が重要になります。
- 寝不足
- 無理なダイエット
- ストレス
- 食生活の乱れ(野菜不足・脂肪分過多)
- 冷え性
- 喫煙
- 過量のアルコール
- 便秘
- 運動不足
生活習慣の見直しをしていきましょう。ターンオーバーは睡眠中に進むため、睡眠の時間をしっかりと取らないことでターンオーバーが乱れることが考えられているのです。
そのため、質の良い睡眠がとれるように睡眠環境を整えましょう。
若さの成長ホルモンの分泌が盛んな時間帯であるゴールデンタイムは午後10時〜深夜2時です。出来るだけ早く就寝するように心がけましょう。
またターンオーバーにかかわらず、髪やお肌、頭皮の活性化の見直しで特に大切なのは食生活です。ファーストフードやコンビニ食などに頼る食生活は男性も女性も薄毛化を進行させます。
また、ラーメンなどの食べすぎまむ脂肪過多、糖質の取りすぎによる糖化体質による細胞の老化を招き抜け毛、薄毛を引き起こす原因にもなりやすい為、食生活の乱れている方は野菜や植物性タンパク質、亜鉛やビタミンをきちんと摂取するように心がけて下さい。
まとめ
ターンオーバーの長期化は老化現象のはじまりです。
長期化することによりお肌や頭皮環境は悪くなりエイジング毛、抜け毛、薄毛の原因にもなります。
ターンオーバーの期間を短くするのは生活環境の見直しをする事が最適です。
若さの成長ホルモンの分泌アップには良質な睡眠。健康な頭皮や髪や血液を作るのはきちんとした食生活の重要性を見直す事によりターンオーバーの長期化を抑え、抜け毛や薄毛を防いでくれます。