女性ホルモンの減少は老化の原因になります。
髪や頭皮老化にも繋がりそれが原因となり抜け毛や薄毛にもなりやすいのです。
いつまでも若々しく綺麗な髪を保つためには女性ホルモンであるエストロゲンの減少を防ぐ必要があります。
今回は薄毛とエストロゲンの関係性について解説していきます。
目次
薄毛の原因はエストロゲンの減少?
女性ホルモンの減少 女性らしさをつくる女性ホルモンの一つでもあるエストロゲンは、女性の髪の成長に大きく関わっています。
年齢を重ねるとともに、女性ホルモンのひとつエストロゲンの分泌が減少します。特に閉経を迎える更年期では、このエストロゲンの分泌量が急激に低下します。そのため、髪の毛一本一本が細くなったり、薄毛や抜け毛といった髪のトラブルに悩まれる方が急増します。
加齢でエストロゲンが減ったり生活習慣からホルモンバランスが崩れたりすると、毛の成長期が短くなり脱毛しやすくなります。
ヘアサイクルは成長期、退行期、休止期の3段階に分かれていて、成長期は髪を作る毛母細胞が細胞分裂して新しい髪を作る成長期です。
生え始めは弱々しい軟毛ですが、徐々に成長して太くしっかりした髪の毛に成長します。次に退行期になると、成長期だった毛母細胞の活動が減り、髪の毛の成長が徐々になくなります。
その期間は約2~3週間になります。髪が自然に抜ける準備期間ですね。
そして最後は休止期となり、この休止期に入った毛は徐々に抜けます。抜け毛とは、この休止期の期間になった毛が抜けたものですが、その抜けた後には毛母細胞が活発に細胞分裂をし始めていて新しい毛を生やす、というサイクルを繰り返します。
これが健康な髪のヘアサイクルになります。
健康なときのヘアサイクルは90%が成長期、10%が休止期という具合に繰り返されていますので、1日に100本毛が抜けても、髪はフサフサに維持できています。
しかし──
このヘアサイクルが乱れると、成長期だった期間は短くなり、髪の毛がきちんと成長できないまま抜けてしまいます。
全てのヘアサイクルの期間が短縮されてしまい、成長期、退行期、休止期の期間が早まり、正常な髪の抜け毛とはほど遠い、細く短い毛が抜けるのが目立ちます。
髪を作るスケジュールが短いので、長距離マラソンの選手が短距離走で終わってしまう ように、充分に成長できないままゴールして抜け落ちます。これが男性のAGA(男性型 脱毛症)です。ヘアサイクルの乱れが薄毛に大きく関係しているのです。
女性の薄毛にももちろんヘアサイクルは関係しています。サイクルが乱れれば当然髪は弱々しく、切れ毛や抜け毛が目立つようになります。ただ女性の場合には、そのサイクルの乱れを早めるのに食事やストレス、睡眠、運動など生活スタイルも大きく関係してきて女性ホルモンのエストロゲンの減少に繋がります。
なぜ、エストロゲンは減少するのか?
女性のエストロゲンの減少には主にこのような原因によるものが多いのです。
加齢によるもの
エストロゲンは20代を境に徐々に減少してきます。
閉経前後の10年間を更年期といいますが、この時期には女性ホルモンと呼ばれる「エストロゲン」のレベルが急激に低下していきます。肌や髪、血管など全身の健康にも深く関わっているので、低下に伴って様々な問題が生じてきます。
ストレスによるもの
日々の生活で何か強いストレスがかかると、ホルモン分泌が乱れて生理不順になったり、自律神経にも悪影響を及ぼしたりします。
ストレスはホルモンバランスを崩す原因にもなり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと抜け毛を増やす原因にもなります。
生活習慣によるもの
喫煙、睡眠不足、栄養失調はホルモンの乱れに直結します。特に食生活の乱れや急激なダイエットは体に負担がかかりやすくその後の体調不良や髪の発育にも影響が出てきます。女性は特に鉄不足や亜鉛、ミネラル不足になりやすいので生活習慣を見直す事が重要です。
妊娠・出産・産後によるもの
妊娠や出産などにより、ホルモンバランスが崩れてしまい、出産後の薄毛や抜け毛に悩んでいる人は少なくありません。しかし、その大半は1年程度で自然に落ち着いています。
エストロゲンが減少すると他にどんな影響がでるか?
エストロゲンの減少は生殖機能以外にも脳・中枢神経機能、循環器にも影響します。
脂質代謝、乳房、皮膚、骨代謝など女性のからだの若々しく維持して調整する作用をもっています。 エストロゲンが減少するとさまざまな症状・障害や病気が発症することがあります。
顔や体がほてるホットフラッシュもエストロゲンの減少による更年期症状にもなります。
エストロゲンを減少させないようにするには。増やす方法はあるのか?
エストロゲン分泌を整えるには方法はあるのでしょうか?
- 食べ物から摂取する
- 良質な睡眠をしっかりとる
- 体を温める
といった方法があります。
納豆や油揚げなどの大豆食品にはエストロゲンを増やします。大豆イソフラボンとエストロゲンは分子構造が似ているので、大豆イソフラボンはエストロゲンの働きを助け、足りないところを補助します。
一方、自然のエストロゲンを食品で補うのは基本的に困難なので、やはり基本となるのはバランスのとれた食生活です。
他にもホルモンバランスの乱れによる抜け毛に効果があるのがイチジクです。
夏が旬のイチジクですが、ドライフルーツのイチジクでも女性ホルモンバランスの乱れ を正常化にするには最適で、人間に必要な「ビタミン」「ミネラル」「アミノ酸」がバラン ス良く入っています。イチジクのあのツブツブには女性ホルモンのエストロゲンと同じ働きをする植物性エス トロゲンが含まれ、女性ホルモンの乱れを正常に働くようサポートするので、ホルモンバ ランスの乱れによる抜け毛や薄毛に効果的で、育毛・発毛を促進するとされます。
また、イチジクの果汁から抽出したベストアルデヒドは血液をキレイにし、美容にも効 果を発揮し、胃腸病にも効能があるといわれます。
さらにイチジクは食物繊維のペクチンを含んでいて、腸の働きを活発にするため
熟した実を1日に2~3個食べれば便秘にも効果があります。
睡眠不足は体の働きの全てに影響してきますし、ホルモンバランスは良質な睡眠を取ることでバランスを正常に保ちます。
特に若さねかホルモン分泌が活性化するゴールデンタイムと言われる夜10時~深夜2時に深い睡眠をとると、女性ホルモンの分泌が活発になります。
毎日の仕事疲れは湯船につかって体を温めると、ストレスが軽減され、女性ホルモンの分泌が整います。
夏場でもシャワーだけで済まないでゆっくりとお風呂の湯船に浸かり体を温めてストレスを軽減するようにしましょう。
エストロゲンの減少による薄毛のほかにに考えられる薄毛の原因。
エストロゲンの減少以外にも薄毛になる原因はあります。
薄毛になる原因はコチラの記事も参考にしてみて下さい。
まとめ
いかがでしたか?
女性ホルモンのエストロゲンは20代から徐々に減少していきます。
エストロゲンの減少は髪のヘアサイクルである毛の成長期を短縮化して髪を弱々し、抜け毛の誘発を招きますのでエストロゲンを減らさないように生活環境を見直してみましょう。
エストロゲンの減少を防ぐのは食生活と睡眠、体を温める事が大切になりますので是非、日々の生活で取り入れてみて下さい。