ヘアースプレーの使い過ぎで薄毛になる?

薄毛が気になりだして、ついついやってしまう大きな間違い。薄毛が気になりだした人の気持ちは痛いほどわかります。
それは、薄毛の部分にムースやヘアスプレーで無理矢理髪を持ってきて、固めてしまうこと。
薄毛に悩む人にこれを「やらない方がいい」と言っても、中々やめることはできないでしょう。なぜなら、毎日の通勤時間や仕事や友人との時間などで人の目は気になります。少しでも髪のボリュームが増えてみえるスタイルを維持したいものです。
それを悪いとは申しませんが、どうかケアの仕方に気をつけていただきたいのです。
そこで、今回は発毛診断士の久田篤がヘアースプレーと抜け毛について詳しく解説します。

ヘアースプレーの裏面に記載されている赤い表示の意味を知ってますか?

まず整髪料として使うムースやヘアスプレーですが、容器に記載されている表示を見てください。
必ず赤く大きな文字で「火気と高温に注意」と記載されています。これは容器の中にLPガスが含まれていることを意味します。
ムースやヘアスプレー系 の化粧品で、この注意書きが記載されている製品はLPガスと界面活性剤とが混ざっていて、それを髪や頭皮やお肌に噴射しています。
界面活性剤も頭皮には良くないですが、LPガスも頭皮やお肌には良くありません。
逆にLPガスが含まれていない製品には、この赤文字の記載がありません。こうしたものは頭皮や髪にとって安心です。
今まで知らずに使っていた製品にも、こうしたいろいろな謎が隠されているのです。
スプレーを使うなら、ガスを使っていないミスト式で髪が固まるミストスプレーに変えるといいでしょう。また、ムースを使うよりもヘアワックスというように、頭皮をガスから守ることが大切です。

ヘアースプレーには頭皮には良くない成分が入っている?

シャンプーなどにも多く含まれる界面活性剤ですが、ヘアスプレーにもスタイリング効果を上げるために合成界面活性剤が入っています。
この界面活性剤は髪の毛を構成するタンパク質に悪影響を与え、髪や頭皮にダメージを与えることもあります。
また、ヘアスプレーを大量に使用したり、長い間つけたままで洗わないでいると頭皮の毛穴が詰まって頭皮トラブルの原因となり抜け毛を引き起こす恐れもありますし、フケやかゆみの原因になります。
大量に髪にヘアースプレーを使用した場合はシャンプーでなかなか落としきれない事により、それが原因で抜け毛を引き起こすことも!

簡単裏ワザ!「リバースケア」がおすすめ!

仕事やプライベートで、髪のボリュームアップやヘアデザインのため、多くの人は整髪 料のヘアワックスやヘアスプレー、ヘアオイル、ヘアバームを使いますが、いざお風呂で 髪を洗い整髪料を洗い流したつもりでもなかなか落としきれていなかったり〝、まだ整髪料 が落ちきっていない〟と感じると何回もシャンプーで洗髪しがちになります。

整髪料で髪が固まった上に洗髪時にお湯をかけると、髪がますます束になってしまい、そ の段階でシャンプー剤をつけて洗髪しても整髪料は落ちにくく、いっそうゴシゴシ洗うた めに摩擦などで抜け毛も多くなります。
また頭皮にも整髪料が残留してしまい、毛穴を塞 ぐおそれもありますし、頭皮環境の悪化にもつながります。
シャンプー剤の使いすぎは極力控えたいですが、落としきれていない整髪料も髪や頭皮には厄介です。

そんな場合には「リバースケア」、つまり洗髪の順番を逆にして行ってください。
通常はシャンプーをしてからリンスですが、その行為を逆にします。

  1.  髪をシャワーのお湯でよく流してから、リンスを髪に塗る
  2. 髪になじませたらシャワーで流して、その後にシャンプー剤を付けて洗髪する
  3. シャワーのお湯できちんとシャンプーを流して完了

簡単裏ワザです。

なぜ洗い方を逆にすると整髪料がすぐに落ちるのでしょうか?

 ヘアワックスやヘアオイルなどの整髪料には油成分が含まれていて、その油成分を除く働きがある界面活性剤が、一般的なシャンプーには含まれていません。つまりいくらシャンプーをしても、油成分を含むワックスなどの整髪料を完全に落とすことは難しいのです。
これに対して、リンスの中には油性の成分が入っており、整髪料・ワックスの中の油性の成分を乳化させる(溶かす)ので、お湯で落ちやすくしてくれます。

ですから、リバースケアをすると、落ちにくい整髪料がツルンと落ちるのです。

ヘアースプレーなどの整髪料を付けたまま就寝→朝シャンはダメ

仕事で忙しい毎日、整髪料が付いたままついつい寝てしまい、翌朝に慌てて朝シャンして整髪料を落としてから、また整髪料を付けて出社。これは、髪に悩まれる方に非常に多いのです。なぜか、一度この生活スタイルになってしまうと抜け出せないリズムになります。
整髪料が髪や頭皮についたまま就寝すると、頭皮を傷めてさらなる抜け毛悪化につながります。
整髪料はその日のうちに洗い流すことが重要です。

スプレー噴射のし過ぎでフレーキング(白いスプレーカス)は避けよう

風などでヘアスタイルが崩れないように髪をスプレーで固めようとするあまりに、大量に髪にスプレーするとフレーキングと呼ばれるスプレーカスが髪に付着します。フレーキングしてしまうと髪にヘアースプレーカスが付着して中々、シャンプーでは落としきれなく髪の表面にずっと付着してしまいます。
きちんと洗髪で落としきらずにこれを繰り返していると、髪が徐々に硬くなり手触りがゴワゴワとし、引っかかるようになります。
また、パーマはこの部分だけかかりませんし、ヘアカラーも綺麗に入りません。
フレーキングしないようにヘアースプレーを噴射する際は髪とスプレーの距離を近づけ過ぎないようにしましょう。

万一、フレーキングして場合はその日のうちに先程のリバースケアの洗髪方法をしてスプレー成分をキチンと落としきるようにしましょう。また、フレーキングしにくいヘアースプレーなどは美容師さんに相談してみましょう。
最近では、ハードタイプのヘアースプレーでもフレーキングしにくい製品もあるので美容師さんに聞いてみる事もオススメします。

薄毛になりにくい正しいヘアースプレーの使い方

出来るだけLPガスの使用してない物を使用しましょう。ミストタイプのLPガスを使用していないヘアスタイルをキープ出来るタイプもあります。
頭皮に化学成分の影響を与えないようにヘアースプレーをかける際に頭皮に付かないように髪だけにスプレーするようにしましょう。上から霧が落ちてくるイメージで、全体にスプレーを回しかける。1か所で噴射するとフレーキングするので注意しながらスプレーしましょう。
20センチ位離して髪にスプレーするのがコツです。

注意するのはヘアスプレー後のブラッシングは避けましょう。

ヘアスプレー後にブラッシングすると、せっかくかけたスプレーが落ちてしまいますし、スプレーの成分の白い粉が出やすくなり髪に付着しやすくなります。また、スプレーで固めた髪を無理にブラッシングする為に髪に負担がかかります。手ぐしで軽く整えることがポイントです。

ヘアスタイルによってヘアースプレーの選び方も違います。

ショートカットでカッチッとしたヘアスタイルでしたらハードタイプのヘアースプレーがスタイルを作りやすいので向いてます。
フワッとボリュームアップしたヘアスタイルでしたら、ふんわりタイプのキープ力が高すぎないものがおすすめ。髪の根本にスプレーすると髪がフンワリとボリュームアップしたスタイルを作りやすくなります。
他にも髪にツヤ感を出したいときはグロスタイプのヘアスプレーを使うようにしましょう。
乾かした状態でドライヤーでセットした後にグロスタイプのヘアスプレーを髪の表面全体に吹きかけるとヘアスタイルにツヤ感がアップしたスタイルになります。