ドライヤーを使うと抜け毛が洗面所にたくさん落ちるのは薄毛になる?
毎日、髪を洗ってから乾かす時に髪がパラパラと落ちるのを見るとドキッとするのではないでしょうか?
でも、ご安心ください。
男女問わず1日に抜ける髪の毛の数は、誰でも髪は一日に80本〜100本程度抜けるということです。
頭に生えている約十万本の髪は、常に数年のヘアサイクルで同じ毛穴から生え変わっています。
通常、健康な人のヘアサイクルは産毛から生えてきて抜けるまでの期間が2年〜6年で髪は一生を終えて抜け落ちて、また新しい髪が生えるという具合のサイクルになります。
しかし、男性ならばAGA(男性型脱毛症)による影響や女性ならば加齢やホルモンバランスの影響や無理なダイエット、血流不足などの影響によりヘアサイクルが乱れる場合があります。
この表がヘアサイクルになります長い髪の毛が抜ける場合は問題ありませんが2〜3センチの短い髪が多く抜けたり細い髪が抜けたりするのが目立つ場合はなんらかの原因によりヘアサイクルが乱れている恐れがありますので注意しましょう。
へアサイクルが乱れると髪は成長しきれないまま抜けての繰り返しになりますので進行すると薄毛化になりやすいので早めの対策が必要になります。
今回は髪の抜け毛とドライヤーの関係について解説していきます。
目次
ドライヤーを使って何本くらいの抜け毛だと大丈夫?
洗髪後にドライヤーで髪を乾かしていると洗面所に抜け毛が落ちるのを見ると不安になりますよね?
しかし、1日の抜け毛は80本〜100本はシャンプー洗髪時や普段の生活で自然と抜け落ちるので心配はありません。
新しい髪を作る為に古い髪は抜けるサイクルになります。
また濡れた髪はキューティクルが開いているので、乾いた髪より髪同士が引っかかりやすいのです。そしてドライヤーをかける事で髪のキューティクルが閉じることで、髪が落ちやすくなり、手やブラシに髪がついて抜け毛が目立ってしまうという状態です。
自然乾燥は厳禁!髪を乾かさないと抜け毛は増える?
洗髪後にドライヤーで髪を乾かさないで濡れたまま自然乾燥するという方もいますが抜け毛の原因となりますので髪は乾かしましょう。頭皮を濡れたままにしておくと、マラセチア菌が増殖してしまい炎症等で頭皮のターンオーバーを維持できなくなってしまいます。
また、雑菌が繁殖すると様々な頭皮トラブルの原因となり、それがもとで抜け毛を引き起こす事になります。
ドライヤーで髪を乾かすという事は、頭皮や髪の毛を清潔に保つためのヘアケアアイテムでもあるのです。
濡れた状態の髪は痛みやすく、痛むと内部の成分流出が進む性質があります。髪の毛を構成する一番外側の層であるキューティクルは濡れていると開いている状態になるので、キューティクルが開いていると、髪の毛の中の水分が失われ、髪の毛が乾燥し傷みやすい状態になります。
そのため、自然乾燥だと髪を痛めてしまう時間が長くなります。
このようなダメージから髪を守るためには、自然乾燥で済ませるのではなく、ドライヤーで素早く乾かす必要があるのです。
効果的なドライヤーの使い方は?
普段、何気なく使っているドライヤーですが抜け毛予防や髪や頭皮に負担をかけることなく使うことは出来るのでしょうか?
それには、この手順で行う事をお勧めします。
洗髪後のタオルドライ
ドライヤーを当てる前には、しっかりとタオルドライをすることをしましょう。タオルで十分に髪、頭皮の水分を拭き取った状態からドライヤーで髪を乾かします。このとき、タオルドライが不十分だとドライヤーの熱で髪を乾かす時間が長くなるので、髪の内部に必要な水分も失われてしまう恐れもありますのでドライヤーは短時間で髪を乾かすことを心がけるようにしましょう。
タオルドライは無理に擦らずに優しく髪を包むようにタオルドライしましょう。
ドライヤーは髪の根元から
タオルドライをしたら次はドライヤーで髪を乾かしますが毛先からドライヤーで乾かすのではなく、髪の根元から乾かしていき徐々に毛先を乾かすといった順番でドライヤーを当てて下さい。
同じ箇所にドライヤーを集中させないように当てるのもポイントです。
最後は冷風を当てる
髪の毛はタンパク質で構成されています。タンパク質は熱で変性しやすい性質がありますが、冷えると固まります。
髪のキューティクルを傷めずに乾かせ、抜け毛の予防になります。
様々なドライヤーがあるけど違いはあるの?
家庭用、プロ用ドライヤーと様々なドライヤーがありますがどのドライヤーを選べば良いのか悩みます。
また、価格や重さも様々違いがあります。
一般的に販売されているドライヤーのポイントをお伝えしますので参考にしてみて下さい。
イオン機能が付いたドライヤーの特徴
イオン機能は静電気の発生を抑え、髪をさらさらにしてツヤを与えてくれる効果をもちます。「マイナスイオン」は、キューティクルが開く原因となるプラスイオンを中和させることで、髪にツヤを与えてくれます。
また、髪に適度な水分を与える「ナノイオン」はキューティクルを引き締めてしっとりとまとめ髪の保水力を高め髪をまとまりやすくすることが可能です。
ドライヤー本体の重量も軽くて使いやすく各社メーカーから発売されています。
ヘアケアモード機能ドライヤーの特徴
ヘアケアモード機能は髪に負担がかからないように60℃前後の低温で髪を乾かしていくモードです。髪や頭皮にとって最適な温度のため、負担が少ないことが特長です。メーカーによっては「スカルプモード」と呼ばれる場合もあります。
また最近ではLED機能を搭載した大手カツラメーカーから販売されているドライヤーもあります。
赤色LEDは育毛や血行促進効果もあると期待されていますので値段は一般的なドライヤーと比べるとドライヤー本体の重量も重いのと値段が少し高いですが機能性は充実しています。
自動温度調節機能ドライヤーの特徴
自動温度調節ドライヤーはドライヤーが自動で髪との距離を測り、常に適した温度で髪を乾かせる機能です。一般的なドライヤーのように、距離をとって自分で温度調節する手間がはぶけ頭皮に熱風が当たりすぎるのを防ぎます。
また乾かしすぎにより髪内部の水分を失う事を防ぎ、髪や頭皮への負担も軽減できます。
抜け毛を増やさない髪の乾かし方
ドライヤーをかけるときは、一か所を集中して温め過ぎないよう注意しましょう。
ドライヤーの温風の温度は平均100~120度です。ドライヤーが髪の毛に近すぎると温度が高いまま髪の毛に温風が当たってしまい、濡れて開いたキューティクルを傷つける原因になります。
そのため、ドライヤーで髪の毛を乾かすときは髪の毛から20㎝ほどドライヤーを離して温風を当てるようにしましょう。
また、ブラシで優しく髪をとかしながらドライヤーを当てると髪も早く乾きますし、頭皮のマッサージにもなります。
まとめ
抜け毛が気になるからとドライヤーをかけずに濡れたまま自然乾燥の状態は雑菌の増殖や抜け毛を更に増やす頭皮トラブルの原因にもなりますので髪は乾かしましょう。
髪は1日に80本〜100本はヘアサイクルの関係で誰しも抜けているのでドライヤーをかけて抜け毛が増えたと心配する必要はありません。
短い髪が多く抜けたり細い髪が多く抜けたりした場合はヘアサイクルの異常を疑い、生活スタイルや食生活を改善する事を心がけましょう。