ポニーテールとは馬の尻尾の様なヘアスタイルで髪を後ろに結ぶヘアスタイルですが、このポニーテールを長期間にわたりする事によって薄毛の原因にもなります。
今回はポニーテールによる薄毛の原因やその他の脱毛の原因について解説していきます。
目次
ポニーテールはどのような脱毛症になるのか?
ポニーテールの影響による脱毛症はどのような原因でおこるのでしょうか?
大きく分けて2つの影響が大きいようです。
ポニーテールによる牽引(けんいん)性脱毛症とは?
ポニーテールなどのヘアスタイルは後ろに髪を引っ張り強く髪を結びます。
このヘアスタイルを長期間継続的に頭皮や毛根に負荷がかかり、抜け毛や薄毛を発症する脱毛症を牽引性脱毛症といいます。
髪型が原因で引き起こることもあると考えられており、髪の毛を結ぶ機会の多い女性によく見られる脱毛症とされています。
牽引による頭皮や髪の毛へのダメージは、髪の毛の結ぶ位置を変えたり分け目を変えたりして意識的に予防することが可能です。
長期間にわたり同じヘアスタイルをしないようにする事をオススメします。
ポニーテールで頭痛を引き起こしたり血流を悪くしたりします。
実はポニーテールをすることによって、頭皮が無理にひっぱられ、血流が悪くなります。
それによって筋肉が固まり、頭皮の神経が圧迫されるため頭痛を引き起こすことがあるのです。さらに頭皮が冷えやすくなるので、その「冷え」も頭痛を引き起こす原因の一つであるといわれています。
髪の毛を引っ張って一か所でまとめるポニーテールは、頭皮にとって大きな負荷をかけていることがあり、それが頭痛を引き起こす原因となることがあるのです。
血流が悪くなれば頭皮に栄養が行き渡りにくくなりその結果、薄毛を引き起こす原因や髪質が悪くなります。
ポニーテールをすることで紫外線ダメージによる抜け毛
前髪の部分とポニーテールの境目など、髪の毛によるカバーが薄く頭皮が見えやすい部分は、紫外線による影響を集中的に受けやすくなります。
紫外線による影響は頭皮の日焼けや頭皮乾燥を招き、皮脂分泌の乱れなどが起きることで抜け毛の原因となります。
ポニーテールをする事で直ぐに頭皮環境の乱れるということにはなりませんが、直接強い紫外線が頭皮に当たる事が増えると細胞が衰えて髪の毛が細くなり、徐々に髪が薄くなることもあります。
ポニーテールをする場合の解決策は?
必ずしもポニーテールをしてはいけないという事ではありません。
素敵に魅せるヘアスタイルですのでポニーテールをする場合はキツめに髪を持ち上げて結ぶのではなく、少し緩めに結ぶようにする事が頭皮や髪に負担をかけない為にオススメします。
ポニーテール症候群だけの原因でなく他の脱毛症の原因もあります。
ポニーテール症候群だけの脱毛原因でなく、他の作用による脱毛症が原因の場合もあります。
ポニーテールをする際のスタイリング剤による頭皮の悪影響。粃糠(ひこう)性脱毛とは?
粃糠性脱毛は、頭皮に炎症などが起きることによってフケが生じ、抜け毛を引き起こす症状です。
過剰なシャンプーによる頭皮の乾燥やシャンプー類の洗い残しなど、フケが生じる要因は様々ですが、女性にも起こり得る脱毛症です。
ポニーテールをする際に整髪料を使う人はスタイリング剤の使い方に注意。
ポニーテールをする際に、髪型が崩れないようにキープするためヘアスプレーやヘアWaxなどのスタイリング剤を使っている人が多いのではないでしょうか?
ワックスやヘアスプレーに含まれていることが多い成分合成界面活性剤が、髪の毛に長時間触れていると、頭皮に悪影響を及ぼします。また、ヘアスプレーには髪を固める為の成分を髪に噴射させるためにLPガスをしようしています。
LPガスはやはり頭皮に直接当たるのはよくありません。また合成界面活性剤は頭皮には悪影響を及ぼします。
特に敏感肌の人は頭皮の炎症を引き起こしたり、毛穴を詰まらせたり、抜け毛の原因になってしまうのです。
綺麗なポニーテールを作る際にヘアスプレーなどのスタイリング剤を使う場合は帰宅後はその日のうちに洗髪してキレイに洗い流すようにする事がおすすめ。
シャンプーのし過ぎにも注意が必要。
朝シャン、夜にもシャンプーと1日に何度もシャンプーで洗髪する事により頭皮が傷み、乾燥しやすくなります。
また、シャンプー剤の洗い残しなどで雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮トラブルの原因となり脱毛を引き起こします。
シャンプー剤は洗浄力の強いシャンプー剤は避けましょう。
洗髪は1日に1回で充分ですので洗髪のしすぎには注意しましょう。また、90%以上の頭皮トラブルの原因はシャンプー剤の洗い残しによる事がほとんどです。
洗髪時のすすぎにはたっぷり数分間は頭皮や髪をシャワーですすいで下さい。
スタイリング剤を落とす際にシャンプーのし過ぎによる皮脂の取りすぎで脂漏性脱毛にもなります。
脂漏性皮膚炎によって頭皮環境が悪化し、脱毛が起こることがあります。
脂漏性皮膚炎とは皮脂の過度な分泌によって炎症が起こる皮膚炎の一種です。
頭皮が常にベタベタして髪もベタベタした感じになります。
脂漏性皮膚炎は、様々な原因が考えられますが、頭皮の場合は常在菌であるマラセチア菌の異常繁殖が主な原因の一つと考えられています。
脂漏性皮膚炎になると痒みで爪で頭皮を引っ掻いたりして更に悪循環になる場合があります。
脂漏性皮膚炎にならない為には洗髪の仕方をまずは見直してみましょう。
頭皮には適度な皮脂は必要になります。
実は皮脂は髪の栄養や頭皮が外敵から守る為のバリア機能の働きをします。
その皮脂を根こそぎ洗浄力の強いシャンプー剤などで取り除いたり、シャンプーのし過ぎによって必要な皮脂がなくなりその結果、頭皮が乾燥しやすくなります。
身体は防御機能がありますので、外敵から頭皮を守ろうとして皮脂分泌をアップします。
そこにまた皮脂が増えたからとシャンプーをしすぎてしまい、更に皮脂が過剰に分泌されてしまい脂漏性頭皮トラブルになりやすいのです。
皮脂の取りすぎは悪循環になり易いので過剰にシャンプー洗髪をしないようにしましょう。
フケが増えたり、頭皮がベタベタする場合は頭皮に優しいシャンプーがオススメ。
フケが増えてきたから、頭皮が皮脂によりベタベタするからと洗浄力の強いシャンプーで洗髪すると皮脂は更に増えてしまう事は先にもご説明しましが、洗浄力の強いシャンプーで頭皮を洗えば皮脂を取り除けると思われがちですが、かえって逆効果になりかねません。
それは、洗浄力の強いシャンプーで頭皮を洗うと本来、頭皮の栄養やバリアゾーンとして頭皮環境を守っていた必要な皮脂まで全て取り除いてしまいます。
それによって、身体は防衛本能により頭皮を守る事により皮脂分泌を増やします。
洗浄力の強いシャンプーで洗髪し続ける事により頭皮は弱り、乾燥しやすくなり皮脂はどんどん増えてしまいます。
洗浄力の強いシャンプーは辞めて洗髪力の優しいシャンプーに変える事をオススメします。
頭皮トラブルにはどのシャンプーがオススメ?
シャンプー成分は代表的なものとして、高級アルコール系、石鹼系、アミノ酸系に分類 されます。
高級アルコール系
高級アルコール系の代表的な成分は「ラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウム(Na)」です。他にも「ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム」、「オレフィン」( 4、 6)、「スルホン酸ナトリウム」も高級アルコール系成分になります。
お使いのシャンプーボトルの成分表を確認してみてください。成分表示の順番は成分配 合量の多い順番に記載されています。成分表示の「水」の次に「ラウリル硫酸ナトリウム」
「ラウレス硫酸ナトリウム」と記載されているシャンプーは多いです。 この高級アルコール系シャンプー成分は、ボディーソープや台所洗剤にも含まれる「界面活性剤」といわれるもので、人体には良くありません。
頭皮が敏感な時に洗浄力の強いシャンプーでの洗髪はフケや抜け毛を増やす場合もあるので洗浄力の優しいシャンプーをオススメします。
界面活性剤とは、普通だと混ざることがない水と油を混ぜることができる成分です。
これによって油分や皮脂汚れを除去できるようになります。泡立つシャンプーにはこの界面 活性剤が入っていますが、種類によっては頭皮には強すぎて、〝トラブル頭皮〟にもなりや すいのです。
ドラッグストアで販売されているシャンプーの多くは、この界面活性剤を配合した高級アルコール系シャンプーです。値段も手頃で泡立ちも良いのですが、このラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウム等は車のエンジンの洗浄にも使われる、非常に洗浄力の強い成分なのです。
洗浄力が強いので、頭皮の皮脂を根こそぎ取り除きます。
しかも保湿力が弱いので頭皮が乾燥しやすいということになりやすい成分です。
石鹼系
石鹼系シャンプーの代表的な成分は、「ラウリル(ラウレス)カルボン酸ナトリウム」、 「ラウリン酸ナトリウム」、「オレイン酸ナトリウム」、「ステアリン酸ナトリウム」などです。
これらは、高級アルコール系シャンプー成分よりも低刺激ですが、高級アルコール系ほどではないにしても、やはりその洗浄力によって皮脂を落としてしまいます。
髪がきしみますが、整髪料を落としてくれるので、整髪料を多く使う方には適しています。
アミノ酸系
アミノ酸系シャンプーは低刺激で適度な保湿力もあり、頭皮や髪がデリケートな方やト ラブル頭皮の方に向いています。
代表的なアミノ酸系シャンプー成分には「ココイルメチルタウリンナトリウム」、「ラウ ロイルメチルタウリンナトリウム」、「ラウロイルメチルアラニンナトリウム」などがあります。
多少洗い上がりがベタつく感じはありますが、すすぎをしっかりと行えば、髪や頭皮に心配な方には向いています。
いくら素晴らしい育毛剤や育毛成分を使用していても、この洗髪に使うシャンプーが頭皮と合わないと、マイナスの作用にしかならないと知っておいてください。
まとめ
ポニーテール症候群による脱毛症は同じ結び目を長期間するのではなく、結び目を変えたりしましょう。また、強く結ぶ事はなるべく避けて少し緩めに髪を結ぶ事をオススメします。
ポニーテールのヘアスタイルによる脱毛原因だけでなく、シャンプーのし過ぎや洗い残しによる頭皮トラブルによる脱毛症の原因もありますので、洗髪のやり方も見直してみることをオススメします。