発芽玄米が育毛に効果的なワケとは?

発芽玄米は白米に比べ栄養価が高く、注目されている食材です。
女性の抜け毛原因の一つに栄養不足があげられます。栄養不足になると髪を作る毛包に栄養分を届けられなくなり、その結果髪の毛が細くなり抜け毛を増やす原因となります。
無理なダイエットなどで栄養不足になりがちな方には是非、注目していただきたい食材の発芽玄米。
今回は発芽玄米と育毛について発毛診断士の久田篤が詳しく解説していきます。

発芽玄米と玄米は違うの?

発芽玄米とは、玄米をわずかに発芽させたものです。発芽させることによって、眠っていた酵素が活性化され、玄米よりも栄養価が高くなります。また、ぬか部分も柔らかくなるため玄米よりも食べやすくなります。
玄米とは、もみ殻を除去した状態のお米で普段一般的に食べられている精米して白いお米になる前の状態のお米です。
発芽玄米とは、その名前の通り発芽した玄米の状態のお米です。
玄米の胚芽の部分から少し芽がでています。

発芽玄米を一言で表すと「玄米と白米の良いとこ取り」といった感じでパサパサした玄米より食べやすく、そして栄養化が玄米より更に高いのです。

マイナビ農業より参照

玄米は白米に比べると、ビタミンB1・B6、マグネシウム、カルシウムなどのビタミン・ミネラルや、たんぱく質、食物繊維が豊富ですが、さらに、発芽することで「GABA(γ-アミノ酪酸)」という成分が大幅にアップすることが注目されています。
髪に必要なミネラルも豊富でしかも女性に不足しがちなマグネシウムやカルシウムも豊富な発芽玄米はサプリメントなどに頼らなくても日々のご飯で豊富に摂取出来ます。
その中でも発芽玄米に含まれるGABAは、白米や玄米にも含まれている成分ですが、発芽玄米では、白米の10倍、玄米の2~3倍に増加するといわれています。

GABAが多く含まれるとどう良いの?

発芽玄米には、玄米と比べるとGABA(ギャバ)の量が約5倍含まれています。
GABA(ギャバ)には、ストレスを軽減し精神を安定させたり、血圧やコレステロールを下げたり、アトピーやアレルギーに効果的だという事も期待できます。
ストレスが抜け毛の原因にもなりますのでストレスの軽減にはGABAをたくさん含む発芽玄米は効果的ですね。
その他にもたくさんの栄養素が含まれています。

http://www.mfbr.org/hatsugagenmai.html

高機能玄米協会より引用

ガンマ-オリザノール
皮膚の老化防止・皮膚の血液循環促進・自律神経失調症の緩和・更年期障害やそれに伴う不定愁訴の緩和

IP6フィチン酸
抗酸化作用・抗ガン作用

食物繊維
腸内環境の調整・消化に関わる器官の運動の活発化・糖や脂質の消化吸収の抑制・便秘の予防・高コレステロール血症の予防

ビタミンB1
糖質の代謝促進・中枢神経、末梢神経の働きの正常化・脚気の予防・記憶力低下の抑制

イノシトール
脂肪肝、動脈硬化の予防

ビタミンE
抗酸化作用・老化防止

マグネシウム
心臓病の予防・カルシウムやビタミンB1の吸収促進

総フェルラ酸
活性酸素除去・メラニン色素の生成を抑制

カリウム
高血圧の予防・細胞内外のミネラルバランスを維持

亜鉛
味覚異常の予防・生殖機能の正常化

 血行を良くするガンマーオリザノールは発芽玄米には豊富に含まれている。

ガンマーオリザノールとは、コメ胚芽や米ぬかに多いポリフェノールの一種で米油に含まれています。医薬品、化粧品、食品と幅広く利用されています。γ-オリザノールには、血行を良くしてコレステロールを低減させる効果、脳の機能の劣化防止などの効果があります。

血流不足による髪の抜け毛に悩む女性も多いので発芽玄米はオススメですね。

わかさの秘密より参照

亜鉛も含まれてるので美髪、育毛効果も抜群

皮膚や髪もタンパク質からできています。亜鉛を摂取することで、タンパク質の代謝を促し、皮膚や髪のトラブルを改善します。皮膚や髪も新陳代謝が速いペースで行われるため、亜鉛を積極的に摂ることで美肌・美髪効果につながります。
その他に、女性の卵胞刺激ホルモン(エストロゲン)、黄体形成ホルモン(プロゲステロン)の分泌が促されますので、 月経の乱れ(生理不順)や無排卵を防ぎます。

グリコ パワープロより参照

発芽玄米は薄毛原因の糖化を防ぐ

食べすぎていけないのは自分でもわかっている つもりでも、手軽だからとついつい糖質の多い食 べ物を食べすぎてしまうことは、「糖化」→薄毛の 原因になります。

糖化 = 薄毛 薄毛予備軍

さて、これはなぜでしょう? 「糖化」と聞くと、 何やらあまり良い意味の言葉には聞こえないと思 う方も多いでしょう。
糖化とは、体内のタンパク質と余分な糖が結びつき、老化の原因となる物質を生成してしまうことを言います。
最近では、これが頭皮の老化にも大きく影響を与えていることがわかっています。

図をご覧ください。
食パンは加熱により糖とタンパク質が結合し、焦げて硬くなります。

 

皮膚や頭皮にも、糖化により同様のことが起こります。糖が血流に乗って体内のタンパ ク質と結びつくと変性、劣化して老化物質AGEs(終末糖化産物)という物質になります。これがタンパク質に糖がくっつき劣化する「糖化」反応で、体中で炎症を起こし、い わゆる「老化」を促進する原因物質とされています。それが老化の元、薄毛の原因になり ます。糖化は育毛の敵なのです。

普段から糖質の高い食べ物や飲み物を取りすぎていると、この「糖化」体質になります。
糖化体質になると必ず酸化作用が起こるので、肌や頭皮や血管への悪影響が大きいのです。いわゆる老化です。血管の糖化は血管にダメージを与えてしまい頭皮の毛細血管を途切れさせてしまいます。
途切れた血管から先には栄養分が行き渡らなくなります。栄養分を運ぶ血液は頭皮の毛細血管には体の主要な部分を巡った最後に行き着くので、糖化によって血管が途切れていればそこでストップしてしまうことになります。
その結果、栄養分という燃料が頭皮全体に行き渡らない状態になり、髪を作る全ての機能に悪影響が出て髪は育ちにくくなりますし、それが原因となり抜け毛を引き起こします。

糖化によって酸化した体質から、抗酸化に体質を戻さなくてはなりません。
発芽玄米には抗酸化作用にも効果的です。
糖化体質の予防や改善にも発芽玄米は最適な食材になります。

発芽玄米は、スーパーマーケットなどでも手に入れることができますが、実は玄米を原料として自分で作ることもできるようです。

発芽玄米の作り方は簡単。
参考にご覧ください。

発芽玄米とは?おうちで発芽させる方法、炊飯器の炊き方 管理栄養士コラムより参照

まとめ

発芽玄米を食べる事により不足しがちな栄養分をしっかり摂取する事が出来るので栄養不足になりがちな方には是非、お試し下さい。
美髪、育毛成功には毛包へ送る栄養が必要になります。

発芽玄米を食べることによって血流促進効果も期待出来るので頭皮の毛細血管の隅々まで栄養を行き渡らせて毛包にも栄養を届ける作用もあるので白米を食べるより発芽玄米を食べるのをオススメします。