毎日シャンプーをしているのに、頭皮がベタつくと悩んでいる人も多いのでは。頭皮がベタつく原因はどうして起こるのでしょうか?
そして、頭皮がベタつくと抜け毛が増える原因になるのでしょうか?
今回は頭皮のベタつく原因と抜け毛の関係について解説していきます。
目次
頭皮のベタつきの主な原因
頭皮のベタつきの正体は、頭皮の皮脂腺から分泌される皮脂や汗腺から分泌される汗もベタつきの一因になります。また、ホルモンバランスの乱れにより皮脂腺が過剰に分泌して頭皮のベタつく原因にもなります。
そのほかに、シャンプーのし過ぎによる頭皮が過剰に皮脂分泌する原因も多いです。
頭皮は顔のお肌より繊細な事を知りましょう。
頭皮の毛穴の数はなんと4万個もあります。これは顔の毛穴の5倍です。
頭皮はお肌より毛穴が多いので、本来は顔のお肌よりも毛穴の数が多い頭皮の方をしっかりケアすべきなのです。
でもあなたは、頭皮より顔のお肌の方を優しくケアしていませんか?
お顔は刺激のない優しい泡で優しく包み込むように洗っていても、洗髪する時はシャンプーをべっとり付けてシャンプーしていたら、それでは頭皮は大きくダメージを受けてしまいます。
頭皮はお肌より繊細なので優しく洗う必要があります。
頭皮のベタつきの原因はシャンプー不足というのは大きな間違い!適度な皮脂は頭皮には必要!
薄毛や抜け毛の原因は皮脂、頭皮のベタつきは皮脂のせいという情報もあります が、皮脂を洗浄力の強いシャンプーで取りすぎてしまうと、頭皮のバリアゾーンが失われてしまい、細菌が繁殖しやすくかえって抜け毛を誘発しやすくします。〝トラブル頭皮〟の 始まりです。
しかも、過剰に分泌される皮脂は、洗いすぎによってさらに過剰に分泌されてしまいます。
つまり過剰な洗髪や洗浄力の強いシャンプーで皮脂を取り除かれた頭皮には、外部からの細菌から頭皮を守るバリアゾーンがなくなります。
そうなると人間の体はバリアゾーンを守るために働きます。
取り除かれた皮脂をまたどんどん分泌して、体は自分を守ろうとするのです。多くの人の皮脂の過剰分泌は、こうした原因によるものがほとんどです。
過剰分泌した皮脂は、約 48時間で酸化していきます。酸化した皮脂は様々なトラブル頭皮の原因にもなりますし、何より毛穴を塞いでしまいます。
毛穴が塞がれば毛穴から生えている髪は過剰な皮脂の影響を受けて当然、抜け毛も増えやすくなります。
このように過剰な皮脂は頭皮トラブルの原因になりますが、適度な皮脂は髪の栄養分と 頭皮を守るために必要なのです(ちなみに現代の薄毛人口の加速には、朝シャンして夜も シャンプー=洗いすぎという原因もあります。シャンプーは 1日 1回で充分です)。
頭皮のベタつきをなくすには先ずはシャンプーを見直してみましょう。
頭皮がベタつく方の多くが間違ったシャンプー選びをしています。
テレビCMなどの広告を見て何となくシャンプーを選んでいる方も多いでしょう。イメージが良いからこのシャンプーは良さそう。
お洒落なパッケージデザイン、有名なブランド、綺麗なブロンドヘアのカッコいい外国人モデルの広告。自分もこんな風な髪になりたいと、誰しも羨ましく感じます。
しかし、広告やブランドイメージだけ見て決めてしまうのは、ちょっと待ってください。
実は外国人の頭皮は、日本人よりも、薬剤などの刺激に強いです。肌が白く繊細な感じで、髪も細くフワフワして映画や雑誌で何ともサマになる欧米人やヨーロッパ人の髪ですが、頭皮は日本人より強いのです。
カラーリングの薬剤も、欧米人に使用される濃度の高い薬剤を日本人の頭皮に使用すると、強すぎて頭皮は炎症を起こしやすいです。
シャンプー剤も、欧米人に使われるものはやはり洗浄成分が強いものが多いのです。
〝「医薬部外品の育毛シャンプー」だから良い〟というのも、ちょっと違います。
医薬部外品育毛シャンプーを使ったら頭皮が炎症を起こして抜け毛が増え、頭皮がカサカサに乾燥したという方も多くいます。育毛シャンプーだから、薬用シャンプーだから大丈夫という訳ではありません。
頭皮は皆さんが思っている以上に繊細なのです。
まず、頭皮が赤っぽければ、何かしらの原因による頭皮異常です。
黄色の頭皮は要注意状態。健康な頭皮は青白いです。
使ってみて頭皮が敏感になったり、頭皮が乾燥したり抜け毛が増えたと感じたら、いくら育毛シャンプーだからといっても頭皮が悪化しています。本末転倒です。自分の頭皮に合わないと感じたら、シャンプーは変えてみるのをおすすめします。
シャンプーはまず「成分」で選ぶ
数多く世の中にあるシャンプーの中で、自分に合ったシャンプー選びはなかなか難しいというのが現状です。
ここで大切なのは、シャンプー成分になります。
まず成分を見てから、自分に合ったシ ャンプー選びをしていきましょう。
シャンプー成分は代表的なものとして、高級アルコール系、石鹼系、アミノ酸系に分類 されます。
高級アルコール系
高級アルコール系の代表的な成分は「ラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウム( Na)」です。他にも「ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム」、「オレフィン」「スルホ ン酸ナトリウム」も高級アルコール系成分になります。
お使いのシャンプーボトルの成分表を確認してみてください。
成分表示の順番は成分配 合量の多い順番に記載されています。成分表示の「水」の次に「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」と記載されているシャンプーは多いです。
この高級アルコール系シャンプー成分は、ボディーソープや台所洗剤にも含まれる「界面活性剤」といわれるもので、人体には良くありません。
界面活性剤とは、普通だと混ざることがない水と油を混ぜることができる成分です。
これによって油分や皮脂汚れを除去できるようになります。
泡立つシャンプーにはこの界面 活性剤が入っていますが、種類によっては頭皮には強すぎて、〝トラブル頭皮〟にもなりや すいのです。ドラッグストアで販売されているシャンプーの多くは、この界面活性剤を配合した高級アルコール系シャンプーです。
値段も手頃で泡立ちも良いのですが、このラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウム等は車のエンジンの洗浄にも使われる、非常に洗浄力の強い成分なのです。
洗浄力が強いので、頭皮の皮脂を根こそぎ取り除きます。
しかも保湿力が弱いので頭皮が乾燥しやすいということになりやすい成分です。
頭皮がベタつきの悩まれている方はまずは、このラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムの配合されたシャンプーを使用するのを避けましょう。
石鹼系
石鹼系シャンプーの代表的な成分は、「ラウリル(ラウレス)カルボン酸ナトリウム」、 「ラウリン酸ナトリウム」、「オレイン酸ナトリウム」、「ステアリン酸ナトリウム」などです。
これらは、高級アルコール系シャンプー成分よりも低刺激ですが、高級アルコール系ほどではないにしても、やはりその洗浄力によって皮脂を落としてしまいます。
髪がきしみますが、整髪料を落としてくれるので、整髪料を多く使う方には適しています。
アミノ酸系
アミノ酸系シャンプーは低刺激で適度な保湿力もあり、頭皮や髪がデリケートな方やト ラブル頭皮の方に向いています。
代表的なアミノ酸系シャンプー成分には「ココイルメチルタウリンナトリウム」、「ラウ ロイルメチルタウリンナトリウム」、「ラウロイルメチルアラニンナトリウム」などがあります。
多少洗い上がりがベタつく感じはありますが、すすぎをしっかりと行えば、髪や頭皮に心配な方には向いています。
いくら素晴らしい育毛剤や育毛成分を使用していても、この洗髪に使うシャンプですが頭皮と合わないと、マイナスの作用にしかならないと知っておいてください。
頭皮を爪を立ててシャンプーは厳禁!頭皮のベタつく原因なはなります。
お肌は爪を立てて洗顔しませんね。頭皮も爪を立てて洗うのは厳禁です。
多くの方は、爪を立てて洗わなくても、指の腹でしっかり洗っていれば正解と思われていますが、実はこれでも抜け毛や薄毛に悩まれている方の頭皮にとっては、大きな負担になります。
頭皮は、ゆっくり優しく揉み込むように洗うと、汚れや余分な皮脂を充分取り除くことができ、しかも頭皮をほぐして抜け毛の防止にもなります。
決してゴシゴシとこする必要はないのです。
ゴシゴシやると、髪と髪に摩擦が生じ、絡み、さらに抜け毛が増えてしまうことにもなります。指に絡みついた抜け毛でさらに気分も落ち込むということになりかねません。
また、ゴシゴシ洗いすぎる事によって必要な皮脂も根こそぎ取り去ってしまう恐れもあります。
必要な皮脂まで取り去ってしまえば、頭皮はバリアゾーンを細菌から守る為に皮脂をどんどん分泌します。
そして、その分泌が過剰になると頭皮のベタつきが気になり、更にシャンプーでベタつきを落とそうとしますので、更に皮脂は過剰に分泌して悪化してしまいます。
頭皮は優しく揉み込む洗い方で充分に汚れは落ちますので、優しく揉み込むという洗い方を心がけましょう。
過剰な皮脂や頭皮のベタつき、抜け毛予防の第一歩は「3分のすすぎ」
この重要な事実をまず知ってください。9割以上の人は、シャンプー時にきちんと「すすぎ」ができていません。
「すすぎ」をきちんとすることにより、抜け毛予防になりますし、過剰な皮脂分泌予防や頭皮のベタつき予防になります。
シャンプーを洗い流す際の「すすぎ」がきちんとできておらず、それが原因で頭皮はバリアゾーンを細菌から守ろうして過剰に皮脂分泌招くことは多いです。
美容室でシャンプーされる時、ある程度時間をかけてすすぎますよね。
それはシャンプー剤の有害な成分を洗い流し、髪や頭皮に付着した汚れをきちんと落として清潔な状態にするためです。でも、自宅のお風呂での洗髪の時のすすぎは、ついついいい加減になりがちです。
泡が落ちたからOKという訳ではありません。 〝シャンプーで汚れが全て落ちたから大丈夫〟という考えをやめて、〝すすぎで汚れを落とす〟という意識に切り替えましょう。
すすぎは、最低でも3分はゆっくり時間をかけてください。
頭皮の赤い方は、特に襟足部分や後頭部のすすぎができていないことが多いです。すすぎをきちんとすることが抜け毛予防、頭皮のベタつきの改善の第一歩になります。
シャワーで気をつけることも大切です。
水道水には「塩素」という成分が含まれています。塩素も、髪や頭皮にはあまり良くありません。
美容室などのシャワーヘッドは年々進化して、塩素が除去されるものが多く使われています。
ホームセンターやインターネットなどで購入できますので、自宅のお風呂場でも塩素を除去できるシャワーヘッドに替えることは、育毛や頭皮改善には有効です。
また、シャワーのお湯の温度も重要です。42度以上は低温火傷になりやすいので、最高でも 39度以下の湯温に調整してください。
まとめ
頭皮のベタつく原因はシャンプー不足という間違った認証でトラブル頭皮になる方は多いです。
シャンプーは先ずは自分に合ったシャンプー選びが大切です。
頭皮トラブルのある方はラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムの配合されたシャンプー剤は洗浄力が強すぎるのでかえって過剰に皮脂が分泌してしまい、頭皮のベタつきの原因になりますので洗浄力の優しいシャンプーに変えましょう。
また、シャンプー時はゴシゴシ頭皮を擦る洗い方でなく、ゆっくりと揉み込む洗い方をするように心がけましょう。
そして、シャンプー剤を頭皮に残らないようにシャワーはゆっくり3分かけて頭皮にシャンプー剤が残らないようにするのが頭皮のベタつき改善策になります。
是非、試してみて下さい。