ブラッシング時に抜け毛は何本なら大丈夫?

ブラッシング時に抜け毛がブラシにたくさん!
抜け毛が多くブラッシングするのを控えている。
ブラッシングするとブラシにつく抜け毛が多くて恐くなる。
そんな経験はないでしょうか?
ブラッシング時に抜け毛は少なければ安心で多いと不安になります。一体、ブラッシング時に抜け毛は何本なら安心出来るのでしょうか?
今回はブラッシング時の抜け毛について解説していきます。

まずは男性より若い女性に急増する薄毛について知ろう

最近、メディアや雑誌で女性の育毛特集や女性の薄毛に関しての話題を多く目にします。

女性用の育毛製品も多くあります。

男性の薄毛もさることながら、女性の薄毛に悩む人も年々増加傾向にあります。
女性の薄毛は、頭頂部に髪がなくなるとか生え際部分から頭頂部にかけて髪がなくなるという、いわゆる男性型脱毛症のような薄毛ではありません。
「つむじ割れ」「生え際のボリューム」「分け目の薄毛」「ぺちゃんこ髪」「シャンプー時の 抜け毛」「地肌が透けてきた」「産後の抜け毛から前髪が薄い」など、女性の3割は何かし らの髪の悩みを持ち、 代以上では実に5割以上が、つむじ割れや分け目の薄毛化に悩ま れています。

男性の場合は、最近では 10代から髪の薄毛に悩まれる方が多くいます。

男性は早くから薄毛になると目立ちますが、女性は薄毛になり始めても目立ちにくいです。
実は男性と女性では、髪の抜け方が違うからです。

髪は1つの毛穴から2~3本生えていますが、男性の場合は脱毛する際に、毛穴に生えている毛2~3本が「一気に」抜けます。これに対して女性の場合は、1つの毛穴から髪が2~3本生えている中で「 1本ずつ」抜けていきます。
ですから男性は薄毛が目立つ年代が早く、女性は 30~ 40代になってから初めて事の重大さに気がつきます。
「あれっ? 最近、なんだか髪が薄くなってきた?」とビックリされる女性は多いです。

他人から見て『この人、髪が薄い』と思われる」状態とは、いったいどれくらい髪が減 ったときからなのでしょうか?

これは実に多くいただく質問で、多くの方が一番気になるところなのだと思います。

まず、全体がフサフサである状態の頭髪密度を100%とすると、70%くらいまでの髪 のフサフサ度合いを保っていれば頭髪の地肌も見えることはなく、本人も周囲からも髪が 薄いとは全く気づかないレベルです。

「最近、洗髪時に抜け毛がちょっと気になるな」「ブラッシングの時にブラシにやけに抜け毛が付くな」くらいのレベルで、生活環境や仕事での疲れのせいかなくらいの気持ちでまだまだ余裕があります。
この段階で予防法として頭皮ケアや髪のケア、食生活の見直しを改善していれば問題なく髪を維持していけます。
しかし、頭髪密度が全体の 60~ 50%になってくると、お風呂上がりやマリンスポーツなど、髪が濡れるたびに鏡を見て次のように感じます。
薄毛予備軍の黄色信号状態です。

「あれっ? 最近、なんだか髪が薄くなっている感じがする」
「生え際の髪のボリュームが減っている」
「毎朝のヘアセットがすぐに崩れる」
「髪の1本1本が細くて貧弱」
この段階は本人が育毛を意識し、髪の抜け毛に対するストレスが相当に高まる時です。
しかし、周囲からはまだ気づかれないレベルです。
この状態になると、早めの対策が必要になります。若い年齢層であれば早めの対策をすればケアの効果は早く現れやすく、年代が高くなればなるほど髪を作る細胞も若い年齢層より少なくなっているので、ケアの効果が現れるまでは若い人より時間がかかります。

頭髪密度が 50%未満になってくると、周囲からも薄毛が気づかれるレベルになります。 「周囲の目線が上を向いている」「レストランなどの間接照明がやけに気になる」 「『最近、髪が薄くなってない?』と言われたりする」のがこの段階になります。
身近な人や恋人や家族から薄毛を指摘されるようになると、毎日のストレスがさらに増大して余計に薄毛を招いていきます。
この場合はストレスケアも必要になります。

強いストレスは、血流不足をも招きます。それは自律神経の乱れによるものです。

体や内臓の働きや代謝を、普段から私達が意識していなくてもコントロールしているのが自律神経です。自律神経には交感神経と副交感神経とがあります。

リラックスした状態では副交感神経が活発になり、血管が拡張して血流を良くします。しかし、ストレスなどで交感神経が優位になると、体は緊張して血管を縮小し血流を悪くします。
常に強いストレスがかかっていると交感神経の優位度が高まり、毛細血管が縮小したままになります。それが原因で血流不足となり、髪に必要な酸素や栄養分を供給できなくなって抜け毛をさらに増やしたり、髪を細くしたりする原因になります。

ヘアサイクルによる抜け毛は自然な事なので大丈夫

髪の抜け毛は 1日平均 80~100本です。このくらいは抜けて当たり前なので心配ありません。

ですので結論からお伝えするとブラッシング時に数十本の髪が抜けても問題ありません。

毎日フローリングの床に落ちた抜け毛の本数を数えたりブラッシング時の抜け毛の本数を数えたりするくらい気にしてしまうと、かえってストレスによる薄毛を加速しかねないので「1日100本くらい髪が抜け落ちるの は自然だ」と考えるようにしてください。

この「自然に髪が抜ける」のは、髪の毛周期(ヘアサイクル)によるものです。ですから、ブラッシング時の抜け毛をあまり気にする必要はないのです。

しかし、こんな抜け毛は異常脱毛なので注意が必要です

薄毛はどんな人にも起こりえるもので、ストレスによるものの他、今まで髪がフサフサな人でもある日突然に抜け毛のスイッチがONになる場合があります。
それが異常脱毛とヘアサイクルの乱れによるものです。ヘアサイクルの乱れは、薄毛になる大きな要因です。

その仕組みはこうです。

髪が急に細くなり始めて

それまで長い毛が抜けていたのが、短い毛が抜けるようになる

抜けた毛を見ると、毛の先端が細い

細い毛ばかり抜けるのが目立つようになる

短く細い毛が多く抜ける

これは、髪が生まれつき細いから薄毛になるということではありません。それは生まれ持った髪の性質です。もともと髪が細いからハゲるということはないのです。
しかし、普段の生活の中で髪が急に細く弱々しくなったり、抜け毛が多くなり始めたら要注意です。

寝ぐせも注意して見てみましょう

ヘアサイクルの乱れによる薄毛は誰にでも起こりえます。

ちなみに、寝ぐせもチェックポイントの一つです。 「若い頃は、朝寝ぐせを直すだけで時間がかかっていたのに、最近、寝ぐせが全くないなぁ」という方は、髪のハリも注意してみましょう。

ハリがないということは、全体的に髪が弱ってきている可能性があります。

ヘアサイクルとはどんなものか?

ヘアサイクルとは髪が生えてから抜けるまでのサイクルのことをいいますが、頭髪は2~6年で生えては抜けてを繰り返します。

眉毛は3~6カ月のサイクルになります。このヘアサイクルは成長期、退行期、休止期の3段階に分かれていて、成長期は髪を作る毛母細胞が細胞分裂して新しい髪を作る成長期です。
生え始めは弱々しい軟毛ですが、徐々に成長して太くしっかりした髪の毛に成長します。

次に退行期になると、成長期だった毛母細胞の活動が減り、髪の毛の成長が徐々になくなります。
その期間は約2~3週間になります。髪が自然に抜ける準備期間ですね。そして最後は休止期となり、この休止期に入った毛は徐々に抜けます。抜け毛とは、この休止期の期間になった毛が抜けたものですが、その抜けた後には毛母細胞が活発に細胞分裂をし始めていて新しい毛を生やす、というサイクルを繰り返します。

これが健康な髪のヘアサイクルになります。

健康なときのヘアサイクルは90%が成長期、10%が休止期という具合に繰り返されているので、1日に100本毛が抜けても、髪はフサフサに維持できています。

しかし、、、

このヘアサイクルが乱れると、成長期だった期間は短くなり、髪の毛がきちんと成長できないまま抜けてしまいます。

全てのヘアサイクルの期間が短縮されてしまい、成長期、退行期、休止期の期間が早まり、正常な髪の抜け毛とはほど遠い、細く短い毛が抜けるのが目立ちます。
髪を作るスケジュールが短いので、長距離マラソンの選手が短距離走で終わってしまうように、充分に成長できないままゴールして抜け落ちます。
これが男性のAGA(男性型 脱毛症)です。ヘアサイクルの乱れが薄毛に大きく関係しているのです。
女性の薄毛にももちろんヘアサイクルは関係しています。サイクルが乱れれば当然髪は弱々しく、切れ毛や抜け毛が目立つようになります。
ただ女性の場合には、そのサイクルの乱れを早めるのに食事やストレス、睡眠、運動など生活スタイルも大きく関係してくるのですが、ブラッシングは頭皮の緊張をほぐしたり、血行促進には重要な役割をするのでブラッシングは毎日する事をオススメします。

ブラッシングの仕方で頭皮は変わる

毎日髪をブラッシングする際の、ブラシ選びも大切です。
ブラッシングする事で頭皮のコリも軽減され、髪を維持できて抜け毛を減らすことができます。

ブラシの先端が丸くなっているものを選びましょう。先端が丸くないブラシは頭皮を傷つけてしまいがちです。
また頭皮に負担をかけない柔らかい材質のブラシが適しています。

ブラッシングの仕方について

ブラッシングは頭皮の緊張を緩める効果もありますので、この様にブラッシングすることをオススメします。

❶ ブラシを頭頂部において、優しくローリングさせて頭皮の緊張を和らげます。

❷ 前頭部の生え際部分から後頭部の生え際部分にかけて優しくブラッシングします。次 に中央から耳きわサイドまでのラインをしっかりブラッシングします。

適度なマッサージ効果と頭皮の緊張を緩めブラッシングは毎日する事をオススメします。