薄毛は男性だけのものと思っていた時代ではなくなり、今や女性の薄毛化も年々増加傾向にあります。
最近ではアカデミー賞受賞式でのアカデミー賞受賞俳優のビンタ報道でも話題になりましたが、ジョークにもならないほど女性に対する髪の悩みは深刻です。男性も女性も髪が気になる人には薄毛の話題は心にも傷つくのです。
男性の薄毛はAGA(男性型脱毛症)として最近ではコマーシャルなどでAGAという言葉をよく耳にしますが、実は女性にもAGAのような症状のFAGAがあります。
このFAGAとはどんな症状でしょう?
東洋経済オンラインにも記事が掲載されている発毛診断士の久田が詳しく解説していきます。
目次
FAGAとはどんな症状?
男性の薄毛の代表的なAGA(男性型脱毛症)は主に前頭部や頭頂部といった、頭部が徐々に薄くなる症状になります。
一方で女性の薄毛でFAGAの場合はAGA(男性型脱毛症)のように局所的な生え際や頭頂部の脱毛が起こるわけではなく、頭部全体が薄くなっていくという特徴があります。
女性の薄毛の場合はAGAの作用はないと言われてきましたが、女性でも男性ホルモンは作られますから、女性の男性ホルモンによる「女性のAGA」といわれる脱毛症 FAGAが存在します。
したがって、女性に多い薄毛のびまん性脱毛症(髪が広範囲に薄毛になる脱毛症)の中には男性のAGAと同じ仕組みの、女性型AGAである FAGAのケースもあります。
このような症状は主に40〜50代頃の壮年期に起こることが多いとされていますが、最近では20代からの女性の薄毛が増えています。
FAGAは男性型脱毛症のAGAと同じように若い年齢でもFAGAになりやすいのです。
20代の女性がFAGAになる原因は?
FAGAはAGAと同じく、ホルモンが関係しているといわれています。しかし原因はまだはっきりとは特定されていません。
AGA(男性型脱毛症)のように男性ホルモンが変化して悪玉ホルモンとなり、それが脱毛因子となり脱毛症を引き起こすという事ではないようです。
しかし、20代の若い世代でも抜け毛や薄毛に悩む女性が多いなかでホルモンバランスが崩れる事により脱毛症を引き起こす原因になります。
また、過度なダイエットといったきっかけでも、若い女性が薄毛になってしまうことがあります。
最近では、さらに今まで経験したことのなかったコロナ禍という 大きなストレスの要因もあります。
加齢や出産によるホルモンバランスの乱れ
卵巣から分泌される女性ホルモンの一種で「エストロゲン」にはお肌の若々しさや髪の毛の成長期を伸ばす働きがあるといわれています。しかし、エストロゲンは加齢や出産によって極端に減少するという特徴があります。
エストロゲンの減少によってホルモンバランスが乱れると女性ホルモンの働きが低下するため、薄毛に繋がることが最近の研究でわかってきました。
エストロゲンの減少は加齢によるものの他にこのような原因により減少します。
栄養不足による原因
髪の毛のもととなる細胞は主に食事から摂取した栄養素などによって成長し、維持されています。不摂生な生活や過度なダイエットなどにより栄養バランスの悪い食生活を送っていると髪の毛の成長や健康な頭皮環境の維持に必要な栄養素が不足し、正常な育毛が妨げられて薄毛や抜け毛に繋がる可能性があります。
過度なダイエットは避けて栄養バランスの良い食生活を心がけて下さい。
ストレスで交換神経が優位になると抜け毛を増やします。
女性の髪の健康は女性ホルモンと深い関係があり、その分泌量が低下すると、抜け毛の増加や薄毛といった症状を招きます。
具体的には、女性にも存在する「男性ホルモン」がストレスなどの影響で優位になると薄毛になりやすいので、そうならないために、副交感神経を優位にさせることを意識する必要がありま
また、慢性的にストレスを受けることで自律神経が乱れ、血行不良を引き起こす可能性があるといわれています。
正常な育毛に必要な栄養素や酸素は主に血液によって運ばれ毛根に供給されます。
したがってストレスにより血行不良の状態が続くと、髪の毛の生成に必要とされる十分な栄養素が毛根に供給されなくなりFAGAによる薄毛や抜け毛を引き起こす恐れがあります。
ストレスを溜めないようにリラックスする秘訣はお風呂にゆっくり浸かりリラックスモードにするなどの副交感神経が優位になるようにする行動がオススメです。
FAGAにならない為の対策は髪の発育の妨げになる原因を排除する。
FAGAになると何かしらの対処をしないと髪は薄くなる一方です。
女性の薄毛治療といったクリニックでの医薬品治療もありますが、できれば医薬品治療は副作用も心配ですし、若い年齢からの医薬品治療は避けたところです。
FAGAにならない為の対策を実践することをオススメします。
使用しているシャンプーを見直してみる。
シャンプーに含まれる合成界面活性剤も薄毛になる原因でもあります。
合成界面活性剤の洗浄成分は髪や体の汚れを落としてくれますが、実はもう一つ、裏の顔を持っています。それは〝プロの運び屋〟という顔です。
石油をもとに人工的に作られた合成界面活性剤は、体に有害化学物質が侵入することを許してしまうのです。
そんな悪者が、台所合成洗剤、化粧品、ボディーソープ、そしてシャンプーなどの日用品に多く使用されているのが現実です。しかもこの運び屋は、お風呂場など温度が高いほど、よく働いてしまい頭皮や肌から吸収されてしまいます。
しかし、数多く世の中にあるシャンプーの中で、自分に合ったシャンプー選びはなかなか難しいというのが現状です。
ここで大切なのは、シャンプー成分になります。まず成分を見てから、自分に合ったシ ャンプー選びをしていきましょう。
シャンプー成分は代表的なものとして、高級アルコール系、石鹼系、アミノ酸系に分類 されます。
高級アルコール系シャンプーを使うのをやめましょう。
高級アルコール系の代表的な成分は「ラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウム( )」です。
他にも「ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム」、「オレフィン」( 4、 6)、「スルホ ン酸ナトリウム」も高級アルコール系成分になります。
お使いのシャンプーボトルの成分表を確認してみてください。成分表示の順番は成分配 合量の多い順番に記載されています。成分表示の「水」の次に「ラウリル硫酸ナトリウム」
「ラウレス硫酸ナトリウム」と記載されているシャンプーは多いです。 この高級アルコール系シャンプー成分は、ボディーソープや台所洗剤にも含まれる「界面活性剤」といわれるもので、人体には良くありません。
アミノ酸系のシャンプーがオススメです。
アミノ酸系シャンプーは低刺激で適度な保湿力もあり、頭皮や髪がデリケートな方やト ラブル頭皮の方に向いています。
代表的なアミノ酸系シャンプー成分には「ココイルメチルタウリンナトリウム」、「ラウ ロイルメチルタウリンナトリウム」、「ラウロイルメチルアラニンナトリウム」などがあります。
多少洗い上がりがベタつく感じはありますが、すすぎをしっかりと行えば、髪や頭皮に心配な方には向いています。
抜け毛が増えたら、日常使っているシャンプーがあなたの頭皮には合わない可能性があります。まずはシャンプーを変えてみてください。
「あれっ? 最近、なんだか髪が薄くなってきた?」とビックリされる女性は多いです。
その時に多くの女性(男性もそうですが)は、髪のボリュームを出すためにパーマをかけます。
ヘアデザインのためでなく髪のボリューム感を出すためのパーマ。ボリュームを出すために仕方なくかけるパーマ。
しかし、髪や頭皮が薄毛になり始めた状態でパーマをかけてもすぐにボリュームは落ちてしまい、さらに薬剤などで髪や頭皮は傷みます。
健康な頭皮になることが、髪のボリュームアップと美髪につながります。
数年前の、あの頃の髪質や髪のボリュームをよみがえらせることは可能です。
男性より女性の方がAGA(男性型脱毛症)の影響をあまり受けないのでボリューム感と理想的な美髪になりやすいのです。
ヘアーサイクルのチャンスは一生に多くて30回しかありません。
これは一生であなたの髪が生え変わる回数です。早めの対策が髪のリバースケアになります。
髪の生え変わりは通常15回〜30回と言われています。
言いかえれば、髪を生やすチャンスは誰しも15回〜30回あるということです。
その機会があるのにもかかわらず適切なケアをしないと、短いヘアサイクルになってしまうということになります。
健康な髪のヘアサイクルは通常2年〜6年で生え変わるヘアサイクルになりますから仮に最長6年のヘアサイクル×30回=180年は髪は生え変わるチャンスがあるのです。
全ての人の髪のヘアサイクルが長ければ薄毛になる人はいないでしょう。
しかし、、、。
AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)、ホルモンバランスの乱れや、加齢による脱毛によりヘアサイクルは短縮化されます。
そうなった場合。
ヘアサイクルは通常より短くなり仮に1年とした場合は1年のヘアサイクル×30回とすると抜け毛が気になりだしてから30年の内には髪は生え変わる事を終えてしまうのです。
中には15回の寿命の短い毛包もあります。だとしたら15年で髪の製造工場が閉鎖されてしまうのです。
20歳から髪が抜け始めてきて15年後の35歳頃には薄毛。
よくある話です。
毛包がミニチュア化してしまうと何をしても髪は生えないということになります。
そうならない為には早めの対策が必要になります。
今までの育毛に満足でしたか?
育毛とは何でしょう?
生やす事ではありません。髪が生える事ありません。
なぜならミニチュア化した毛包を再生出来ますか?
失われた髪を作る細胞を呼び戻せますか?
今までの育毛法では出来なかったのです。
しかし、
再生美容により5年前、10年前の髪へ。
5年後、10年後も綺麗な髪を維持する予防美容の可能性の進歩により更なる髪へのアプローチが現実のものとなりました。
それがヒト幹細胞培養液によるアプローチになります。
ヒト幹細胞培養液のしくみ
強い髪を生やすには毛母細胞・毛乳頭細胞・表皮幹細胞の増殖促進が不可欠です。では、ヒト幹細胞培養液は、どのようなしくみで髪を再生するのでしょう?
その鍵を握るのがサイトカインです。
あまり聞きなれない言葉ですが、頭皮や肌が新しく生まれ変わる際に細胞同士が伝達し合う生体信号物質を、サイトカインといいます。
このサイトカインは、ヒトの体内にもともと存在するタンパク質(成長因子)の一種です。
ヒト幹細胞培養液の大きな利点はこのサイトカインが豊富に含まれていることです。サイトカインはシグナル伝達物質として細胞同士のいわゆるコミュニケーションをつかさどる役割を果たしており、私達の体はそれを通して細胞の増殖・分化・機能発現を行っています。
例えば、肌の奥の細胞でコラーゲンが不足してSOSを出していることを幹細胞が察知すると「コラーゲンを増やせ」と指令を出して、情報を細胞間で伝達してコラーゲンを再生したりするという大きな役割を持ちます。
若い肌や頭皮にはサイトカイン・成長因子が豊富にあり、細胞間のコミュニケーションも活発に行われていますが、加齢と共にサイトカイン・成長因子は劇的に減少します。そうして細胞同士の伝達コミュニケーションの取れなくなったお肌や頭皮は、新陳代謝が衰え停滞してしまい、シミやシワ、頭皮老化を発生させる老化現象となっていくのです。
ヒト幹細胞培養液に含まれるサイトカインは、老化により衰えた細胞を回復させるサポート機能を兼ね備えていて、美容や育毛分野の様々な効果が期待されています。
細胞が「世代交代」しないとお肌も頭皮も老化してしまうのをご存知ですか?
細胞は、たくさんあれば安心という訳ではありません。
細胞分裂で日々新しい細胞が出来てくる訳ですが、その新しい細胞が邪魔をされて本来の細胞の力を発揮できない状態になると、頭皮やお肌は老化します。
老化した細胞は、本来は死滅し排除されなくてはなりません。これをアポトーシス(細胞の死滅)といいます。
しかし、アポトーシスしない老化した細胞がそのままいつづけてたまっていくと、それら が新しい細胞の邪魔をする状態が起こります。
一般社会で言えば〝老害〟的な社員が問題 を起こしても処罰されず会社に居続け、若い社員の能力を伸ばせないような状況です。
細胞の間でも、こうした人間社会のようなやり取りが日々行われているのです。
老化したアポトーシスできない細胞。これがお肌や頭皮をターンオーバーできない状態にし、さらに活性酸素をたくさん排出して、シミや頭皮老化の原因にもなっています。
頭皮老化やターンオーバーが出来なければ新しい髪は生え変わる事が出来なくなり毛包もミニチュア化してしまい髪を生やす事が出来なくなります。
発毛診断士である久田がオススメする強髪プログラムに使用される幹細胞培養液は、このアポトーシスが正常化するように働きかけるのです。
詳しくはこちらをご覧下さい。
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