子供の頃には給食などでほとんどの方が牛乳を飲んでいたのではないでしょうか?
子供頃は体の発育の為に飲んでいた牛乳ですが大人になるにつれて牛乳を飲む事もなくなった方も多くいます。
実は牛乳には非常に多くの人間の健康には必要な栄養成分が非常に多く含まれています。
そして何より髪の育毛や抜け毛や薄毛予防にも優れた飲みものなのです。
今回、牛乳と育毛について発毛診断士でもある久田篤が解説していきます。
目次
牛乳には血圧を下げる効果があり血圧が高めの方にはオススメ
ストレス社会の現代人は仕事でのストレスや人間関係のストレスにより抜け毛も増えやすく血圧も上がりやすい。また食生活においても化学調味料や塩分濃度が高めのラーメンを食べるのが好きな人は血圧が高めの方も多いのではないでしょうか?
牛乳はカルシウム、カリウムなどのミネラルを豊富に含む食品でこれらの成分が、血管を健康に保ち、体内の塩分を排出させることで、血圧を下げる効果をもたらしているようです。
カルシウムは、骨を作るだけではなく、血管や細胞の免疫力を守る働きがあるため、血管の健康維持には欠かせない成分であり、カリウムには、ナトリウムを体外へ排泄し、摂りすぎた塩分を調節する作用がある。また、カリウム不足は脳卒中のリスクを高める事もわかっています。
また牛乳を飲むことに加えて適度な運動をすると、より効果が上がることが報告されているようです。
週2回以上30分程度の運動をしている人が、1日400mlの牛乳を飲むようになったら、血圧が下がったという事例もあるようです。
タイヘイファミリーセット食と健康コラムより参照
女性に多い貧血による薄毛原因にも牛乳はオススメ
意外と知られていませんが、貧血が原因で抜け毛や薄毛を招く場合もあります。
貧血により血液に栄養素や酸素が足りなくて髪を作る毛包に行き渡りにくい状態となり抜け毛や薄毛を引き起こす原因にもなります。
この貧血ですが、女性の5人に1人は症状があると言われていて特に多いのが、体内の鉄分が欠乏して起こる鉄欠乏性貧血です。
牛乳には鉄の吸収を高めるたんぱく質や、乳糖・ビタミンB群が豊富に含まれており、鉄の吸収には胃酸の働きも関係しているので、牛乳で胃の調子を整え一緒に鉄分の多い食品を食べることをお勧めします。
牛乳には体内で合成することが出来ないビタミンがたくさん含まれている
綺麗な髪を維持したり抜け毛や薄毛予防にはビタミンが必要不可欠になります。
しかし、忙しい現代人の食生活ではなかなか補えないのも現実。そんな時は牛乳を飲むのをオススメします。
牛乳には、ビタミンA、B1、B2、Eいろいろなビタミンが含まれています。ビタミンは体内で合成することができないので、毎日の食事で欠かさずとらなくてはなりません。手軽に飲め る牛乳は、ビタミンの補給源としてとても役立つものといえるでしょう。
特にビタミンEは抜け毛予防や髪を作る上では大切なビタミンになります。
また老化防止にも役立つのがビタミンEになるので毎日飲むのがオススメ。
牛乳には安眠作用とアミノ酸が豊富に含まれてます。
髪には良質な睡眠が必要になります。
女性だけでなく男性の薄毛を引き起こす原因の一つに睡眠不足による抜け毛や薄毛原因があります。
睡眠不足は体の不調を招くだけでなく、老化にも繋がり髪の育成を妨げてしまいますので良質な睡眠は必ず必要になります。牛乳には安眠を手助けする、良質のたんぱく質に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンが豊富に含まれています。
必須アミノ酸は育毛には欠かせませんので過剰に色々なサプリメントに頼る事なく牛乳を飲むだけで補えます。
牛乳には吸収率の高いカルシウムも豊富に含まれていることで、神経を落ち着かせ、ストレスの緩和に十二分に役立ちます。大人も子どもも、なかなか寝付けないときには、寝る前に1杯のホットミルクを飲めば、おだやかに寝入ることが出来ます。
必要アミノ酸とは?
人間の体内には、10万種類以上のたんぱく質があり、基本的には20種類のアミノ酸から作られています。その20種類のうち11種は人間の体内で作れるアミノ酸で非必須アミノ酸と呼ばれます。しかし、9種類(ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン)は体内で作ることができないアミノ酸で、必須アミノ酸と呼ばれます。これらの必須アミノ酸は、食品から日々必ず摂取する必要があります。
牛乳を飲むだけで必要アミノ酸が摂取出来るのは嬉しいですね。
牛乳はどのタイミングで飲むのが一番効果的?
牛乳は朝、昼、晩という事ではどのタイミングで飲むのが一番効果的か悩みます。それぞれ飲むタイミングにより栄養吸収が変わりますので生活スタイルに合わせて牛乳を飲みましょう。
育毛や髪にベストな牛乳を飲むタイミングは夜にホットミルクなどにして飲むのも良いです。
朝、昼、晩の牛乳を飲んだ体への作用を記載しましたので参考にして下さい。
朝飲むと毎朝の牛乳・乳製品の摂取は、睡眠を改善する可能性があります。
乳たんぱく質に豊富に含まれるトリプトファンから睡眠ホルモンといわれるメラトニンができて眠りにつきやすくなりますが、朝摂取することにより夜に十分に供給されるためではないかと考えられています。
運動後に飲むと牛乳に含まれる乳たんぱく質には筋肉の回復に必要なアミノ酸が多く含まれ、運動後に飲むとよいとされています。
また、中強度の運動後に乳製品を摂ることにより、熱中症の予防になるという報告があります。
夜飲むと骨は常に入れ替わっていますが、骨へのカルシウム沈着は夜が優位になるため、夕方に摂るとよいという報告があります。
夜に牛乳を飲むと牛乳に含まれるたんぱく質やカルシウムなどが骨の形成をするのに役立ちます。睡眠中は成長ホルモンが出るので、子どもは成長の、大人は日中の活動で傷んだからだの修復(疲労回復)の時間になります。そのため、たんぱく質やビタミンB1を含む牛乳を夜飲むとよいと言われています。
「栄養を摂る」という意味では、食事と一緒にとってもよいでしょう。
牛乳を飲むと太るのでは?
女性だけでなく男性も牛乳を飲むと太るからという理由で飲まないという方は意外と多いのですが牛乳には栄養成分コップ1杯(200ml)のエネルギーは約138kcalで20代女性が1日に必要なエネルギー量のわずか8%です。
カルシウムが他の食品に比べて吸収されやすく、ビタミンAやB2などの栄養もしっかり補給できるので、栄養が不足しがちなダイエット中にこそ頼ってほしい食品です。牛乳は栄養素密度が高く、少ないカロリー量で同量の栄養素を摂取できる優れた食品となりますジュースなどを飲むのであれば牛乳が大切な栄養補給として飲む事をオススメします。
牛乳が育毛に良い決定的なワケはここにもある!
牛乳には蛋白質の品質を左右する分岐鎖アミノ酸であるロイシン、イソロイシン、バリンが大量に含まれていることは先にも記載していますが、これらアミノ酸を摂取することで、成長ホルモン作用を媒介するIGF-Iの血中濃度が上昇し、アポトーシスを阻害するラパマイシン(mTOR)経路を活性化します。
IGF-1はヘアサイクルにおいては髪の毛の成長期が延長し、髪の毛が抜ける休止期が短くなります。 これが、IGF-1が抜け毛・薄毛予防、育毛・発毛が促進するメカニズムになります。
またIGF-1は、育毛作用の他にも、美肌作用、認知機能改善作用、さらに生活習慣病予防作用など体の治癒力を根本から支える重要な成分として研究されています。
そして、人間の細胞は常に古い細胞は死滅(アポトーシス)して新しい細胞を生まなくてはなりません。
古い細胞が死滅せずに蓄積されると新しい細胞は生まれないので老化の原因であるターンオーバーを長期化させてしまいます。
頭皮にもターンオーバーはありますのでターンオーバーの長期化は頭皮老化に繋がり、頭皮老化によって抜け毛や薄毛や細げなど髪が痩せたりする原因にもなります。
古い細胞は死滅(アポトーシス)する働きが大切になります。
若い頃にはこのアポトーシスは盛んに行われていて若い肌や若い頭皮を維持出来ましたが20代を境に徐々に減少していきますのでそれが老化に繋がるのです。
牛乳を飲む事でIGF-1の分泌アップとアポトーシスが出来るので育毛には最適です。
牛乳が苦手な人はどうしたらいい?
牛乳が苦手な人は多いです。牛乳をそのまま飲むとお腹を壊してしまう人も多いようです。
市販のジュースやコーヒー、紅茶、きな粉、抹茶を混ぜてみるのもオススメです。
カシスドリンクと牛乳を混ぜて飲むとさらに育毛効果がアップします。
カシスドリンクに関してはこちらも併せてお読み下さい。
医師も注目!老化予防、女性の育毛に最適な育毛ドリンクはなに?
何かと混ぜることにより食感が変化する場合もあるので自分なりの飲み方を探してみても良いと思います。牛乳は混ぜたり料理に使用して加熱したりしても栄養はほとんど変わらないのでお勧めです。
また、牛乳が苦手な方はヨーグルトやチーズでもカルシウムやたんぱく質をとることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
牛乳には人間の健康には欠かせない多くの栄養が豊富に含まれています。
髪の抜け毛や薄毛予防にはまずは身体が栄養をきちんと摂取出来ている事が第一の基本になります。
牛乳の秘められたパワーには驚かされます。育毛だけでなくいつまでも若々しくいるために毎日欠かせない飲み物ですね。